4人家族の【家計診断】子どもが2人とも私立に。学費が高く、老後の貯金ができません……【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな家計簿を大公開。家計簿の収入と支出の内訳から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【50歳と49歳の夫婦】
【リアル家計簿】50歳・49歳の夫婦の場合
家族構成
夫……50歳 会社員
妻……49歳 クリニック院長
子……20歳(大学生)、17歳(高校生)
【相談内容】子ども2人が私立に通っています。学費が高く、老後の貯金ができません。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
学費がかかる今こそ、家計のメリハリを意識して
GOODポイント
車を所有せずカーシェアリングを利用しているのは、素晴らしい節約の工夫ですね。
維持費のかかる車を持たないことで、駐車場代・ガソリン代・保険料などを節約でき、家計に大きく貢献できていますよ。
気になる支出項目をチェック
現在の家計では、以下の項目が一般的な平均よりもやや高めになっています。
・被服費:30,000円(平均 16,000円)
・美容費:25,000円(平均 11,000円)
・娯楽費:80,000円(平均 41,000円)
収入を考えると突出して使いすぎというわけではありませんが、 全体的に支出が少しずつ平均よりも多めになっています。
「使うところには使うけれど、締めるところは締める」というバランスを意識すると、無理なく支出を抑えられるでしょう。
参考:総務省統計局「家計調査 / 家計収支編 二人以上の世帯」
老後資金の貯め方
下のお子さんも私立大学に進学すると仮定すると、あと5年間は教育費のかかりどきが続きます。
現在でも毎月12万円を貯蓄できていますが、5年後には学費にかけていた30万円を貯蓄に回せるので、老後資金を一気に増やせるはずです。
もし、現在の貯蓄ペースでは希望する老後資金に届かない場合は、上記の支出を少しずつ見直しながら、無理のない範囲で節約を心がけましょう。
まとめ
・カーシェアリングの活用は◎固定費削減にしっかり貢献できています。
・支出を見直して、メリハリのある家計を意識してみましょう。
・5年後には学費負担がなくなり、貯蓄が大幅に増やせます。今のペースでは希望する老後資金に届かない場合は、無理のない範囲で節約を心がけて。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。