電車釣行可能な釣り場紹介:垂水漁港西側【兵庫】アジとメバルの釣り方を解説
神戸国道二号線沿いで釣りをしようと思うなら、垂水漁港が一押しだ。足場がよく、魚種に富み、魚のストックも多い。広大な港なので、ここでは東西に区切り、「西側」を紹介したい。東側と比べるとやや地形や魚の釣れ方が限定的になるが、アジやメバルといった小物に関してはこちらの方が釣りやすい。
西側の釣り方は限定的
潮通しがよく、海がきれいで、釣り場も広い垂水漁港。電車釣行も可能な、魅力的なポイントだ。最寄り駅は「山陽垂水」または「JR垂水」。釣り場まで歩いて五分、電車でのアクセスも良い。ファミリーフィッシング、レジャーフィッシングにもおすすめだ。
西にはアウトレットパークがあり、この中では釣りはできないので気を付けよう。アウトレットパークの手前、「西側」での釣りも面白い。東側と比べるとやや限定的なエリアとなり、狙える魚種も少々絞られてしまうが、逆にいえば魚種を絞ってばちっと狙うこともできる。
人的プレッシャーが高い
垂水漁港の西側は、東側よりもどちらかというと釣り人の姿が多い。駅から近く、また港内に常夜灯の光が多いことも大きな理由のひとつだろう。連日釣り人にたたかれて、魚はスレてしまっている。足元の「見えシーバス」は、釣り人の影や、ルアーを全面的に無視する。居着きの中大型魚は絶対に食ってこない。
人的プレッシャーが高いので、回遊しない魚の食いは非常に悪い。居着きの魚を狙いで釣ろうとすると難しいので、なるべく回遊してくる魚を、時間とパターンをとらえて釣ろう。
メバル、アジの癒しスポット
では、垂水漁港の西側では、どんな魚が釣れやすいのか?
基本的に回遊してくる魚はすべてが釣れやすい。沿岸からのターゲットであれば、アジ、タチウオ、ノッコミのチヌ、マダイ、青物など。この手の魚は、シーズナルパターンを理解して適切な仕掛けを通せば、高確率で釣ることができる。まあ、難しいことは考えずに秋の朝マヅメにメタルジグを投げておけば、何かがヒットするだろう。
居着きの魚、または海流に乗って入って留まる魚で、特に釣りやすいのがアジとメバルだ。ライトゲームの二大ターゲットである。二号線沿いには多くの釣り場があるが、垂水漁港はその中でも随一にアジとメバルの数が多く、釣りやすい。特に西側の常夜灯スポットは、とにかく「軽量ジグ単を引けば釣れる」とまで言えるだろう。
アジは年によってムラがあるが、メバルは本当にちょろい。足場が近いところでは最小0.4gまでヘッドウェイトを落として、小さなワームを引いていれば、秋冬にはメバルが連発する。
メバリングではプラグ必須
垂水漁港のライトルアーフィッシングでは、メバリングとカサゴゲームをぜひおすすめしたい。どちらも反応しやすい。カサゴは夏場の日中からバンバン反応するので、足元を2g程度のメタルジグやジグ単で打ってみよう。
メバルはジグ単で容易に数を伸ばすことができるが、プラスワンで、「もうちょっと面白いメバリングがしたい」というなら、フローティングプラグを持っていこう。垂水漁港の西側は特に、オープンウォーターの地形が「いい意味でガタガタ」である。足元だけでなく、オープンのあちこちの表層に浮いた群れがいるので、フローティングプラグを流し込んで引いてくると良型もよく来る。
やや根が荒いので注意
垂水漁港の西側では、とにかくアジとメバルを釣るべし、である。ライトソルトの練習場として最高のフィールドだ。しかも釣れる魚はみんな抜群においしいので、食目線でのモチベーションも高くなる。
ただ、垂水漁港全体の傾向として一つ、「根がかりしやすい」という難点がある。根が荒いのだ。潮通しがいい海ならでは、というべきか、日によって海底であちこち物が転がってしまい、地形が週ごとに変わっていくような感じすらする。だが、アングラーにとって最大の脅威である「根がかり」は、ある程度練習を積むことで“嗅覚”がついて、避けられるようになってくる。そういう意味では、練習しつつ確実にステップアップしていけるポイントとしても、垂水漁港はやはり超一級の釣り場なのである。
<井上海生/TSURINEWSライター>