【葵区・安田屋本店】江戸時代から続く老舗の具だくさん“けんちん” 体の芯から温まる
静岡市にある「老舗蕎麦庵 安田屋本店」は、1866年創業の江戸時代から続くそば店です。脂がのり始めた新鮮なカツオをのせたぶっかけそばも人気ですが、これからの季節にピッタリの具だくさんあったかそばも絶品でした。
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静岡市葵区横内町にある「老舗蕎麦庵 安田屋本店」。
常葉大学静岡水落キャンパスから北東へ徒歩2分ほどの場所にあります。
1866年創業の江戸時代から続くそば店です。
店内は落ち着いた雰囲気で、テーブル席とお座敷席もあります。
脂がのり始めた新鮮なカツオをのせた「カツオそば(1250円)」はおすすめメニューのひとつ。
生のカツオが乗った珍しい粋な一杯です。
具だくさんの温かいそば「けんちん」
自慢のメニューは、季節限定の「けんちん(1700円)」です。
具材は、静岡県産のサトイモ・ニンジン・ダイコン・ゴボウなど根菜類が中心。とろみをつけて温かさを閉じ込めた寒い時期限定のそばです。
まずは新そばの二八そばから味わってみます。
だしもしっかり効いていますが、やっぱりそばが絶品です。
安田屋本店 店主・安田裕さん:
メインが北海道産の新そばで、香りが強いです
2025年は場所によって出来不出来の差が激しかったそうですが、安田屋が仕入れているそばはいい出来だったそうです。
具も本当にたくさん入っています。
安田屋本店・安田裕さん:
ニンジン・ゴボウ・ダイコン・小松菜・静岡県産の赤柄里芋を使用しています
静岡県産の「赤柄(あかがら)里芋」は秋が旬。
主に静岡市や掛川市などで栽培される早生のサトイモ。ねっとりとした食感で、きめが細かくとろけるような味わいが特徴です。
サトイモのとろみと他の野菜との相性も抜群です。
しっかりと味が染み込んでいてサトイモだけでもおいしく食べられます。
おいしさのポイントは、鶏肉から煮込み始めること。そうすることでうま味が広がり、コク深い味に仕上がるんです。
とろみには“くず粉”を使用
つゆのとろみは片栗粉ではなく、くず粉でつけているそうです。
安田屋本店・安田裕さん:
片栗粉よりも、やさしいとろみになります
そしてすべてを支える、つゆもたまらないおいしさです。
だしには、焼津産のカツオ節「焼津節」・サバ節・宗田節・北海道利尻産の昆布を使用しています。
だしに使っているこだわりの素材は、代々使用しているものなんだとか。
安田屋本店・安田裕さん:
創業は1866年で私は5代目になります。静岡では、けいきさんと呼ばれている、最後の将軍の徳川慶喜(よしのぶ)さんも来ていたそうです
2025年で創業159年という、超老舗なんです。
具だくさんのけんちん、体の芯から温まるおいしさで、大満足の一杯でした。
自慢の「けんちん」は寒い時季だけの限定メニューです。この機会にぜひご賞味ください。
■店名 老舗蕎麦庵 安田屋本店
■住所 静岡市葵区横内町53-1
■営業時間 11:00~14:30 17:00~20:30
■定休 水・木
■問合せ 054-245-0981
■駐車場 2台
※この記事は2025年11月15日にテレビ静岡で放送された「くさデカ」をもとにしています。