これで失敗しない!いなり寿司のレシピを丁寧に解説。保存方法も
初心者さんもおいしく作れる!いなり寿司のレシピ
調理時間:30分
油揚げを冷ます時間や酢飯を作る時間は含まない
甘じょっぱい味付けがくせになる関東風いなり寿司。油揚げの味付けがいなり寿司のおいしさの決め手です。油揚げをおいしく炊くコツや、詰め方、保存方法まで覚えておくと便利ですよ。何個でもパクパク食べられるやさしい味のレシピをご紹介します。
材料(4人分)
油揚げ:4枚
砂糖:大さじ4杯
しょうゆ:大さじ3杯
みりん:大さじ4杯
だしの素:小さじ1/2杯
水:200cc
酢飯:2合分
コツ・ポイント
油揚げを広げるとき、破かないように注意し、下のほうまで丁寧に開く
油揚げの味付けは甘めが好きならの砂糖の量を増やすなどの調整をする
炊いた油揚げは、煮汁に漬けたまま冷ますとふっくらジューシーな仕上がりに
味が染みた油揚げは、絞りすぎないように注意する
作り方
油揚げを開く
油揚げを半分に切り、中を開きます。開きづらい場合は、菜箸またはめん棒で転がすように全体を軽く押し潰すと開きやすくなります。 ※このとき、しっかりと下のほうまで開いておくと、酢飯を詰めるときに入れやすくなります。
油揚げを油抜きする
鍋にお湯を沸かし、油揚げを1~2分ほどゆで、ザルに上げて水気を切ります。
※油抜きすることで、油っぽさを減らしたり、煮込む際に味が染み込みやすくなります。
調味料で油揚げを炊く
鍋に調味料を入れよく混ぜあわせます。油揚げをなるべく平らになるように入れ、落し蓋をします。
※油揚げが折れ曲がったり丸まったりしたまま煮込むと、酢飯を詰めるとき広げづらくなります。
煮立ったら弱火で10分ほど炊きます。冷めるまでそのまま置いておきましょう。弱めの火でじっくりと炊くことで味が染み込みやすくなりますよ。冷めたら軽く煮汁を絞っておきます。
※しっとり感や風味を損なわないよう、絞りすぎないように注意しましょう。
酢飯を小分けにする
酢飯を8等分に分け、俵型に軽く丸めます。酢飯は冷めてから丸めるほうが形成しやすいです。ラップで握ると手にくっつかずに作りやすいですよ。このとき、 ※あまり大きく作りすぎると、油揚げに詰めるときに破けやすくなります。
酢飯を詰める
味が染み込んで冷めた油揚げを開き、酢飯を詰めます。
※入れづらいときは無理せず少しづつ詰めるようにします。
できあがり
口の部分を押さえるように下にしてお皿に盛り付けたら完成です。
よくある質問
油揚げはどのくらいの大きさのものを買えばよいですか?
一般的に売られている油揚げは約7~8×14~15cmです。それを半分にした7cm程度の正方形の形がおすすめ。大きすぎず小さすぎないちょうどいいサイズのいなり寿司を作ることができますよ。
油揚げの油抜きは絶対に必要ですか?
油抜きすることで、煮汁の味が染み込みやすくなります。また、酢飯の風味を損なったり、油っこくなったりするのを防ぎ、仕上がりが格段に上がります。油抜きは必ずおこなってくださいね。
油揚げを簡単に開くコツはありますか?
油揚げは、開きやすいものと開きにくいものがあります。乾燥して開きにくいときは、お湯で湿らせると開きやすくなります。また、菜箸で転がすことで、全体に均一に力がかかり、開きやすくなります。開きにくいときは無理に開かず、やさしく開いてくださいね。
お米はどれくらいの硬さで炊けばいいですか?
普通に炊くよりも、少し硬めに炊くことをおすすめします。酢飯にするときに水分が加わることと、味付けした油揚げの水分がごはんに染み込むので、べちゃべちゃになることを防ぎます。
市販のすし酢で作る場合はどうしたらいいですか?
市販のすし酢の分量通りにごはんと合わせましょう。市販のすし酢は味にムラがなく、使いやすい味わいです。甘すぎたり酸っぱすぎたりするときは、好みによって量を調節するのも良いでしょう。
分量を変えて作りたいです
いなり寿司の甘辛い油揚げをたくさん作りたいときは、その分調味料を増やして作ってください。甘いのが好みの方、苦手な方は、砂糖の量を調節して作ることができますよ。油揚げが余ったときは冷凍で長期保存ができます。
酢飯はごはんの合数によって調味料の量を変えて作ります。酢飯の作り方は下記の記事を参考にしてみてくださいね。
当日楽したいときは、前日に揚げを作るのがおすすめ
前日に油揚げを炊いておけば、当日は酢飯を仕込むだけなのでいなり寿司作りの作業がぐっと楽になります。
炊いた油揚げを冷蔵保存する場合、しっかりと冷ましてから、ラップで小分けに包んで冷蔵庫で保存します。冷蔵保存の場合は、3~4日以内を目安に使い切りましょう。
冷凍保存する場合、冷ました油揚げを、小分けにしてラップで包み、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍庫へ。冷凍保存の場合は、1ヶ月程度保存可能です。解凍する際は、冷蔵庫に移して自然解凍するか、電子レンジで解凍してください。
いなり寿司はアレンジでもっと楽しめる!
定番のいなり寿司も、ほんの少しの工夫で、いつもとは違った味わいが楽しめます。酢飯に刻んだ大葉を混ぜ込むと、さわやかな香りでさっぱりとした味わいに。ガリを細かく刻んで混ぜ込めば、ピリッとしたアクセントになりますよ。また、ひじきの煮物を混ぜ込むことで、色合いや食感、味の変化も楽しめますよ。
酢飯の味を変化させるには、砂糖の量を調整したり、酢の種類を変えてみるのもおすすめです。
いなり寿司の保存方法
冷蔵で2〜3日
小分けにラップで包み、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存します。ごはんがパサパサするのを防ぐため、野菜室がおすすめ。野菜室に入らないときは、新聞紙やいらない紙に密閉容器ごと包んで冷蔵庫に入れると、冷蔵庫の温度変化を緩やかにする効果がありますよ。
冷凍で2~3週間
ひとつずつ小分けにしてラップで包み、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍庫で保存します。重ならないように平らにし、なるべく空気に触れないよう冷凍保存します。
自然解凍はごはんがパサパサになるので、電子レンジがおすすめ。解凍方法は、600Wの電子レンジで1個1分40秒ほど加熱します。加熱することにより酢飯の酸味が飛び風味は変わりますが、ごはんのもちもち感が復活しますよ。
いなり寿司に合うおすすめの料理/献立
いなり寿司の甘辛い味付けを活かして、さっぱりとした冷奴や酢の物、煮物や野菜の天ぷらなど、さまざまな料理と合わせることができます。ボリュームを出したい場合は、うどんやそばなどの麺類との組み合わせもおすすめです。
ひな祭りのように特別な日には、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物など、華やかで季節感あふれる料理と合わせると、バランスよくなりますよ。
油揚げを炊いて手作りのいなり寿司に挑戦しよう!
一から作るいなり寿司はやさしい味わいが特徴です。コツを覚えれば一度にたくさん作れて保存もできるので便利ですよ。いなり寿司作りに慣れてきたら、好みの味にアレンジも挑戦できます。酢飯に具材を混ぜたり、油揚げを関西風の味付けにしたり、いろいろ試してみるのも楽しいですよ。
お祝いやパーティはもちろん、ランチや夕食でボリュームを出したいときにも、ぜひ作ってみてくださいね。
※電子レンジはお使いの機種によって加熱時間が異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。
ライター:大山 磨紗美(発酵食健康アドバイザー / 発酵文化人)