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青梅市梅の公園ほかで「吉野梅郷梅まつり」が3月20日まで開催中。3月2日にはにぎやかなパレードも!

さんたつ

観梅市民まつり12

“梅の里”として名高い東京都・青梅市梅の公園ほかで「吉野梅郷(よしのばいごう)梅まつり」が2025年3月20日(木・祝)まで開催されている。梅の香りに包まれる園内ではグルメマルシェなどの催しが行われるほか、3月2日(日)には神代橋通りでメイン行事の「観梅市民まつり」も。春の到来を感じに青梅へ出かけよう。

“梅の里”を襲った悲劇、そして復活へ

JR青梅線の日向和田駅から二俣尾駅までの多摩川南側、東西4㎞に広がる吉野梅郷は、関東で有数の観梅の名所として古くから親しまれてきた。しかし、2009年に国内初となる植物病「ウメ輪紋ウイルス」が青梅の梅から確認され、拡大防止のために市内全域で4万本を超える梅樹が伐採された。その後2016年に一部の地域で梅の再植樹が始まり、地域の住民たちが見守るなか“梅の里”再生へと乗り出した。

再植栽から9年目を迎え、現在は全地域で再植樹が完了した青梅市で春の訪れを告げる「吉野梅郷梅まつり」が3月20日(木・祝)まで開催中。“梅の里”のシンボルである梅の公園や期間中開放しているオープンガーデンでは、新たに植樹された梅や春の草花を観賞できる。

「以前は約1700本の梅の木があった梅の公園ですが、木が込み過ぎないように約1200本に減らして植樹しました。梅の病気も定期的に検査しています」と話すのは青梅市シティプロモーション課の豊﨑礼央さん。まだ若木のため、以前のような景観には戻っていないが着実に歩みを進めている。

再植栽から9年目を迎え、梅の木も順調に成長している様子。

「観梅市民まつり」ではにぎやかなパレードが!

期間中は青梅市観光協会主催のガイドツアーをはじめ、商店街のスタンプラリーや大抽選会、週末にはグルメマルシェや東京地酒まつりなどの催しが行われる。「地元の方たちが独自でイベントを企画して熱心に盛り上げてくれています」と豊﨑さん。3月2日(日)には神代橋通りで「観梅市民まつり」も。通りを通行止めにして露店が並び、警察・消防のパレードのほか、高円寺阿波おどり、甲冑隊による武者行列、青梅太鼓、お囃子、獅子舞などが行われる。さらに今回は能登半島地震により青梅市に一時避難している日本航空学園石川によるダンスも企画されている。

再植栽の後、コロナ禍を経て2023年からようやく本格的に開催されるようになったという梅まつり。「梅の公園は丘になっていて、平地で梅を見るのとは違った見え方を楽しめます。園内に4カ所あるあずまやからは上から梅の木々を見渡すことも。また、ロウバイやセツブンソウなど季節の花々も楽しめますので、ぜひ春を感じにいらしてください」(豊﨑さん)。梅の公園やその周辺をのんびり散策しながら春の一日を楽しもう。

梅の公園は起伏に富んでいて、園内を一望できるスポットも。

開催概要

「吉野梅郷梅まつり」

開催期間:2025年2月15日(土)~3月20日(木・祝)
会場:青梅市梅の公園(東京都青梅市梅郷4-527)ほか
アクセス:JR青梅線日向和田駅から徒歩20分

【問い合わせ先】
青梅市シティプロモーション課☎0428-22-1111(代表)
URL:https://www.omekanko.gr.jp/event/8659/

取材・文=香取麻衣子 ※画像は主催者提供

香取麻衣子
ライター
1980年生まれ。『散歩の達人』編集部でのアルバイト経験を経て、2010年からライターとしての活動を開始。あだ名はかとりーぬ。『散歩の達人』では祭り&イベントのページを長らく担当。青春18きっぷ旅や山歩きなどのんびりと気ままにお出かけするのが好き。あとビールや美術館めぐりも大好物。

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