両親の思いも込めた名づけ 読み方を変えて夫と同じ漢字に
ライターの【ちゃじゅび】です。息子の子育てに奮闘する毎日を送っています。その息子を36歳にして待望の妊娠し、出産しました。ずっと待ち続けた赤ちゃんへ、両親から最初の贈り物となるのが「名前」だと思います。今回は、私たち夫婦が、名付けにいたるまでの日々をご紹介します。
「名前」…赤ちゃんへの最初で、最高のプレゼントに
私は結婚10年目にして待望の赤ちゃんを授かりました。待ちに待っていたわが子への最初のプレゼント。名前は、子どもが生まれてから一生つきあっていくものです。大人になって改名する人もいますが、基本的に名前は変えられないもの。特に子どもが小さいときは、からかわれたり、いじめにつながったりしないようにと、あれこれ頭を悩ませました。
名付けの本を買っても、名前のバリエーションは星の数ほどあります。あれこれ考えるほど、迷路に迷い込んだように決められなくなっていきました。でも、だからといって投げ出してしまうわけにもいかないので、私はいくつかポイントをしぼって考えてみました。
名付けのための自分たちの「ポイント」を考える
名付けは両親に与えられた特権だと私は思います。名付けは祖父がするとか、代々この漢字を使うというお家もあるかもしれませんが、わが家は、夫婦ともに両親が口うるさく介入してくることもなかったので、私と夫の思いを名前にできました。
そこで、まず「こんなふうに育って欲しいなあ」というイメージを夫婦で共有しました。
妊娠26週目で男の子だと判明したので、「夫の友人の○○君の名前もいいよねえ」などと話をしました。“のびのびと明るく元気に育てたい”など、子育てに対する基本的な方針もここで固まったような気がします。
一生つきあっていける名前か、きちんとチェックする
イメージが固まったら、今度はそれを実際に書き出してみました。音にしていいなあと思っても、漢字にするとイメージと違ってしまうこともあります。名字と合わせたときの字面や、画数などにも気をつけました。
わが家の場合、最初に夫婦でいいと思っていた名前を漢字にして名字と合わせて画数を調べてみると、あまりよくありませんでした。画数がすべてではないと思いましたが、やはり気になってしまったので、一から名前を考え直すことにしました。
たくさんの思いがつまった名前を…わが子に
そこで、改めて夫の名前の画数を調べてみると、なんと、とてもよい画数の名前(漢字)なのです。夫は長男なので、両親はいろいろ調べ、願いを込めて名付けたのだろうと夫婦で感服しました。
そんな夫の両親の思いも引き継ぎ、わが家の長男にも、夫の名前のひとつを使うと決めました! 工夫したのは、夫と同じ漢字を使いながらも、読み方を変えたこと。
読み方が違えば、お父さんと同じ漢字でも、子どもも恥ずかしくはないだろうと考えたのです。また、一般的な「太郎」ではなく朗らかに育って欲しいという願いも込め「太朗」という漢字を使うということにもこだわりました。
その思いをしっかりと表すことができる名前となったのは、私たち夫婦にとって、大きな喜びとなりました。
「名は体を表す」と言いますが、呼ばれている名前に、その子の立ち居振る舞いがだんだんと近づいていくような気がします。名前は、生まれてきた赤ちゃんが一生つきあっていく大切な物です。その子の人生を考えて、その子が誇りに思える名前をプレゼントすることが大切で、名付けは親が子どもにしてあげる最初の責任ある仕事だと、私は思います。
[ちゃじゅび*プロフィール]
小学生の一人息子と夫の3人暮らしの主婦兼ライター、ちゃじゅびです。元気な男の子と一緒に毎日明るく楽しく過ごしています。自然体でのびのび成長してくれればと願って名付けたわが子は親の願い通り天真爛漫に育っています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。