不動産を買うなら覚えておきたい!「諸経費」の実例とそれぞれの目安金額を解説
東京都内在住の森秋子さんは、子育てを機に、時間と家事に追われる生活から脱却するため、物を手放す暮らしを始めました。その知恵と生活のヒントを綴ったブログ「ミニマリストになりたい秋子のブログ」は、瞬く間に人気ブログに。そんな森さんが、都内23区内にある築67年の小さな再建築不可物件を、1700万円でリノベーションし、見事に蘇らせた過程をまとめたのが『ミニマリスト、1700万円で家を買ってリノベする 東京23区・築67年小さなボロ家がよみがえりました』(KADOKAWA)です。予算やスケジュール、実際にかかった費用などを公開しており、これからリノベーションを考えている方や、新築を検討中の方にとって、非常に参考になる一冊です。
※本記事は森 秋子著の書籍「ミニマリスト、1700万円で家を買ってリノベする 東京23区・築67年小さなボロ家がよみがえりました」から一部抜粋・編集しました。
諸経費は物件購入費の10%が目安
家を買うときは、土地と建物の代金を払って終わり...ではありません。
意外と忘れがちなのが物件価格とは別に必要となってくるお金です。これを「諸経費」と呼び、現金で用意します。
ここでは一般的な例をもとにまとめてみましょう。
・申込証拠金や手付金(購入代金の一部)...いわゆる「頭金」などで、売買契約時に売主に支払う。後に物件の購入代金の一部に充当される。
・仲介手数料...仲介会社を通して物件を購入する場合に仲介会社に払う。消費税がかかる(今回は売主物件だったためゼロ円)。
・不動産の登録免許税...不動産登記(所有権の保存または移転など)、抵当権設定登記の際に必要な登録免許税。司法書士に依頼したらその報酬も必要。
・売買契約書に貼る印紙代...売主とかわす売買契約書に印紙を貼る形で支払う税金。金額は契約金額に応じて変わる。
・不動産取得税...不動産を取得した際に、一度だけ支払う税金。
・固定資産税・都市計画税...購入する年の分を日割りで支払う。
・消費税...新築マンションと新築一戸建ての「建物」部分が対象。「土地」や「個人が売り主の中古住宅」の売買には消費税はかからない。
・引っ越しの経費
このほか、住宅ローンを契約する場合は、ローンの契約書に貼る印紙代、借り入れの事務手数料や保証料、火災保険や団体信用生命保険特約料などの保険料、固定資産税や管理費の清算金などの諸経費が発生します。
不動産会社で働いていたとき、目いっぱいローンを組んで物件を購入したけれど、諸経費が払えないと相談に来た若夫婦がいました。諸経費は物件購入費の3〜13%ほどと言われています。最初から心づもりしておけば慌てずにすみます。