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リドリー・スコット、『エイリアン』に「私はもう十分やった、今後の発展を祈る」

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SFホラーの金字塔『エイリアン』(1979)リドリー・スコットは、シリーズの今後には基本的に関与せず、発展を見守る立場を取るようだ。米にて、自身の貢献や功績を振り返ると共に、「やり尽くした」との旨の発言を見せている。

スコットは1979年の第1作を手がけたが、2作目以降は作品ごとに別のフィルムメーカーの手に委ねられ拡大した。2012年に『プロメテウス』でシリーズに帰還すると、続いて2017年には『エイリアン:コヴェナント』も手がけた。

スコットはシリーズについて、 ジャン=ピエール・ジュネによる1997年の『エイリアン4』以降は「枯れていったと思う」と延べ、「私がやったのはかなり良かったと思うし、ジム(=ジェームズ・キャメロンによる『エイリアン2』)も良かったと思う。ただ、それ以外はそんなに良くなかった」と辛辣に述べた。自身が生み出したシリーズの翳りには苛立ったようだ。

「こう思った。“クソが、これでシリーズが終わっちまう、スター・トレックやスター・ウォーズ並の重要作になるべきだったのに”と。『スター・ウォーズ』はすごいと思う。少なくとも、ジョージの1作目は重要作。『2001年宇宙の旅』と同じくらい重要作。私にとって、映画言語や次の方向性という点で、それだけ重大だった。」

第1作の話が舞い込んできた当時についてスコットは、「ジョージの『スター・ウォーズ』からほぼ1年後に、『エイリアン』のオファーがあった」と振り返る。当時のめり込んでいたコミックがあり、それが指針の一つとなった。「私は素晴らしいコミックに魅了されていて、世界最高はおそらくジャン・ジロー、メビウスだ。メビウスはフランスの漫画家で、とにかく天才。それを眺めていたら、突然『エイリアン』のオファーがあった。デザイナーが私の血とDNAにあるものだから、どうすべきかはわかっていた」。

『エイリアン』1作目のオファーは「5番目の候補だったらしい」とスコット。「なぜロバート・アルトマンに『エイリアン』がオファーされたのか?神のみぞ知る。アルトマンは言った。“冗談だろ?やらないよ”と。そして私は言った。“冗談だろ?やるしかないよ”と。なぜなら、あれはほぼほぼヘヴィメタルだから。」

「だから受けた。そうしたら死んだ。数年経って、“復活させねば”と私は言った。そしてゼロから『プロメテウス』を書き上げた。白紙から書き起こした。デイモン・リンドロフと私とで、『プロメテウス』を叩き上げた。

とても存在感があり、歓迎された。観客ももっと観たがっていた。“飛び立とう”と言ったものだ。誰もやってこなかったが、私はもう一発と、『エイリアン コヴェナント』を作った。そちらもうまくいった。」

自身が手がけた作品については満足しているスコット。今後の関与については、次のように短く述べている。「今はどうか。私はもう十分やった。あとは今後の発展を祈るだけだ」。

スコットは2024年の劇場作『エイリアン:ロムルス』でもフェデ・アルバレスに監督を任せており、自身はプロデューサーにとどまった。2025年8月13日に登場予定の「エイリアン:アース」も同様にプロデュースのみ。同作はシリーズ初の実写ドラマシリーズだ。このように『ロムルス』以降は新たな活力を帯びており、スコットが望むようにさらなる発展も期待されている。

なおスコットは、以前にも『エイリアン4』以降のシリーズに失望し、一念発起して『プロメテウス』を企画したとことがある。

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