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横須賀・浦賀の愛宕山公園 観光拠点としてリニューアル 伐木や設備改修、歴史パネル設置で満足度向上へ

タウンニュース

公園広場へ向かう階段は草木で足元が狭くなっている

横須賀市は浦賀地区の誘客促進へ向け、愛宕山公園のリニューアルに取り組む。開会中の市議会6月定例議会に事業費として2020万円の補正予算案が提出された。「歴史と眺望」をコンセプトに2024年度は測量・設計を行い、園内の整備は来年度以降を予定している。

浦賀駅から南へ徒歩20分、西叶神社のさらに先に入り口がある愛宕山公園。ペリー浦賀来航の際に交渉に当たった浦賀奉行組与力・中島三郎助の招魂碑を建立した1891年に整備され、市内で最も古い公園とされている。

高台に位置しており、浦賀湾を一望できる広場へ向かうには階段を上る必要があるが、足元に草木が生い茂っており足の踏み場がない状況。地域住民からも「階段が狭くて歩きにくい」「階段を上った先に休憩スペースが少ない」「木が鬱蒼としているので伐採で園内を明るくしてほしい」といった改善を求める声が上がっていた。それらを受け、市は園内の伐木・剪定や老朽化したデッキ、トイレ、ベンチなどの整備・改修を決定した。

市は今年3月、住友重機械工業(株)と浦賀駅前周辺を含めた土地利活用に関する協定を締結しており、浦賀ドックを含めた歴史的な地域資源の活用を進めている。今回の事業も、眺望を通して歴史を学べる透明なパネルの設置や、飲食店や寺社仏閣などと連携した新たな浦賀周遊ルートの構築に取り組むほか、中島三郎助の顕彰へ向け校外学習での利用促進も図る。

実際の公園整備は2025年度以降となり、今年度は前段階として園内の測量と設計を行う。

避難地としても活用

市は県との協議の中で、今回補正予算として計上された2020万円のうち7割は国の「緊急防災・減災事業費」の活用を検討中だとしている。階段、スロープ、手すり、転落防止柵など地震発生時の津波避難地としての環境整備は交付税措置となり、利子を除いた事業元金が国から支給される。

なお、観光パネル等の設置など、来年度以降の整備事業を含めた全体費用は約1・5億円を見込んでいる。

広場から浦賀湾を見渡せる

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