2023年プロ野球現役ドラフト組の現在地、大当たり選手は誰だ?
昨季は大竹耕太郎や細川成也が“大化け”
2022年オフに初めて実施され、ソフトバンクから阪神に移籍した大竹耕太郎やDeNAから中日に移籍した細川成也らが大活躍した現役ドラフト。2023年オフに移籍した選手はどんな活躍を見せているだろうか。
6月26日終了時点の各選手の成績は以下の通りとなっている。1人ずつ見ていこう。
阪神・漆原大晟は自己最多登板ペース
オリックスから阪神に移籍した漆原大晟は中継ぎとして重用されている。24試合に登板して5ホールド、防御率1.16をマーク。2021年の34試合登板が自身最多だが、今のペースなら大きく上回りそうだ。
楽天から広島に移籍した内間拓馬は二軍で16試合に登板して1勝、防御率3.45。2022年以来遠ざかっている一軍のマウンド復帰が待たれる。
2016年ドラフトの外れ1位で5球団競合の末にロッテ入りし、2021年に8勝1セーブ26ホールドを挙げた佐々木千隼は、ドラフトの抽選でくじを外したDeNAに移籍。ここまで5試合に登板して1ホールドを挙げている。
2017年ドラフト1位で阪神の背番号18を背負っていた馬場皐輔は巨人に移籍した。5月22日の中日戦で移籍後初登板を果たしたが同27日に登録抹消。二軍では20試合に登板して3勝を挙げている。
ロッテ愛斗は11連勝に導くサヨナラ打
巨人からヤクルトに移籍した北村拓己は32試合に出場。25打数4安打の打率.160にとどまっているが、内野はどこでもこなすユーティリティーぶりで守備固めとして重宝されている。
8年目右腕の梅野雄吾はヤクルトから中日に移籍。18試合に登板して1勝2ホールドを挙げたが、6月16日に二軍落ちしている。
2017年ドラフト1位で中日に入団し、ルーキーイヤーは53試合に登板した鈴木博志はオリックスに移籍した。5月21日に一軍昇格後は9試合に登板して1ホールドを挙げている。
西武からロッテに移籍した愛斗は28試合に出場。6月1日の阪神戦では、延長11回にサヨナラ二塁打を放ち、チームを2005年以来の11連勝に導いた。
交流戦MVPの日本ハム水谷瞬
金沢学院大からプロ入りして3年目の左腕・長谷川威展は日本ハムからソフトバンクに移籍。14試合に登板してプロ初勝利を含む4勝2ホールド、防御率2.31をマークしている。
日大三高時代に「清宮キラー」として知られた櫻井周斗はDeNAから楽天に移籍した。一軍では5月に6試合登板したが二軍落ちし、6月12日に再び昇格している。
広島で10年間プレーした中村祐太は西武に移籍した。15試合に登板して防御率3.60の成績を残している。
ソフトバンクに入団して5年間、一軍出場のなかった水谷瞬は日本ハムで大きく花を咲かせている。ここまで33試合に出場して打率.365、3本塁打、20打点。交流戦では打率.438と打ちまくってMVPに輝いた。
昨年の現役ドラフトで一番の大当たりは水谷だろう。ソフトバンクの長谷川や阪神の漆原も活躍している。昨季まではチーム事情などによって出番がなかったり、新しい環境で心機一転して結果を残せたり要因は様々だが、彼らの活躍は現役ドラフトの価値を高め、後に続く選手たちの希望の星となる。今後一層の活躍を期待したい。
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記事:SPAIA編集部