「デアデビル:ボーン・アゲイン」第2話、ホワイトタイガー役俳優を追悼 ─ 2023年に癌で逝去
マーベル・ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」第2話「大衆へのアピール」では、新キャラクターとして注目のホワイトタイガー/ヘクター・アヤラが初登場を果たす。エピソードの冒頭では、同役を演じたカマール・デ・ロス・レイエスへの追悼文が捧げられている。
「デアデビル:ボーン・アゲイン」第2話「大衆へのアピール」の内容に触れています。
© MARVEL 2024.
「デアデビル:ボーン・アゲイン」第2話の序盤。ヘクター・アヤラはニューヨークの168丁目駅からホームに降りると、男たちが揉め事を起こしている様子を目撃する。2人の男が1人を一方的に暴行していると見たヘクターが介入すると、加害者が抵抗したため応戦。被害者は現場から逃走するが、加害者の1人がホームから転落し、車両にはねられてしまう。もう一方の加害者は突然ニューヨーク市警であると名乗って銃を構え、ヘクターは“警官殺し”として起訴されてしまう。
ヘクターの正体は、デアデビル不在のニューヨークで治安を守るためヴィジランテとして活動するホワイトタイガーである。スーパーパワーを与えるアミュレットと共に悪党退治を続けるホワイトタイガーを、このドラマは純粋な善意として描く。マット・マードックはヘクターの弁護を買って出るが、警察組織の汚職が絡んだこの案件は一筋縄ではいかない。裁判の行方は次回のエピソードに持ち越しとなる。
このエピソードのオープニングでは、マーベル・テレビジョンのロゴに続いて、「IN LOVING MEMORY OF KAMAR DE LOS REYES(カマール・デ・ロス・レイスに捧ぐ)」とのテロップが静かに表示される。ヘクター役を演じたデ・ロス・レイスは2023年12月24日、癌のため56歳で亡くなった。妻と3人の子どもがいた。映像出演は本作「デアデビル:ボーン・アゲイン」が遺作となっている。
プエルトリコ出身のデ・ロス・レイスは1990年代より舞台で活躍し、「スリーピー・ホロウ」「ザ・ルーキー 40歳の新米ポリス!?」など数々のテレビドラマに出演。ゲーム『コール オブ デューティ ブラックオプスII』では麻薬カルテルのボス、ラウル・メネンデスのモーションキャプチャーと声を演じている。最期の役者仕事はゲーム『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』のバランカ役だった。
なお、デ・ロス・レイスの兄ダニエルは、アース・ウィンド・アンド・ファイアーとシカゴの元メンバーであるミュージシャンである。