電気代が高くなるエアコン(暖房)のNGな使い方「25度に設定してた」「すぐやめます」
節約生活スペシャリストの三木ちなです。部屋を暖めるためにエアコンの使用が増える冬。ただでさえ上がる電気代は、少しでも抑えたいものです。しかし使い方によっては、エアコンの消費電力が大きくなる場合も……。ここでは、電気代が高くなる、避けた方がいい「エアコンのNGな使い方」をご紹介します。
NGその1.風向きを上にする
暖房で運転するときは、エアコンの風向きも大切。暖かい空気は上に溜まりやすいので、風向きは“あえて”下向きにすると暖房効率がよくなります。
風向きを上にして稼働すると、エアコンから排出される暖かい空気がより上方に溜まりやすくなるため避けましょう。
NGその2.設定温度が高すぎる
「冷房を使うときは27度を目安に」と言われているように、暖房の際も設定温度には気をつけましょう。目安の設定温は20度です。
エアコンの暖房機能を1度下げて使う場合、数字にすると10%ほどの節電効果を期待できます。
温度を下げると寒さを感じる方は、エアコン以外の暖房対策も考えましょう。服を1枚羽織ってみる、厚手の素材の靴下に変える、こたつも併用するなど、エアコンだけに頼らないくふうをすると節電につながります。
参考:環境省_空調設定温度・湿度の適正化
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/gel/ghg-guideline/search/pdf/01_143.pdf
NGその3.つけっぱなしにする
「エアコンはつけっぱなしにする方がいい」と一度は聞いたことがあるはず。エアコンは稼働するときに一番電力を消費するので、こまめに電源を切らない方が節電になるというのものです。
しかし、暖房の場合は必ずしも“つけっぱなしが正解“とは限りません。
いったん電源を切ると室温を戻すまでに電力を消費しますが、外気温によっては都度消す方がトータルで見ると節電になるケースもあるんです。
ひとつの目安は、「外気温が3度以上」であること。3度を上まわる日・時間は室内温度がそこまで下がらないので、こまめに消して運転する方がお得です。逆に外気温が3度を下まわる場合は、外気温との差が大きくなるため設定温度に戻すためのパワーが必要になるため、電源は消さずつけっぱなしにしましょう。
参考:パナソニック_電気代アップに備えて知りたい。冬のエアコン節電ポイント
https://panasonic.jp/aircon/air_letter/news/power_saving_02.html
エアコンの節電を意識してみて
冬は年末年始の準備など、ただでさえ物入りな時期。電気代が今まで以上にかさめば、家計の負担はより大きくなります。
暖房器具の中でもエアコンは、特に消費電力が大きく“使わないわけにはいかない”家電製品です。電気代を少しでも抑えたい方は、エアコンの使い方を少し変えてみるだけでも節電につながりますよ。ぜひ試してみてください。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア