相模原プロセス 井後選手、日本代表に 3ⅹ3アジア杯 29日初戦
相模原市を拠点とするバスケットボール3人制(3x3)のプロチーム、相模原プロセスの井後健矢選手(30歳・南区在住)が現在シンガポールで開催されているFIBA3x3アジアカップ2025の日本代表選手として出場する。井後選手は「日本のチーム力で金メダルを獲得したい」と語る。日本の初戦は29日。
井後選手は大阪府出身、198cm。高身長を生かした「リング下の力強さ」が期待されている。井後選手は「リバウンドや最後までボールを追いかける泥臭いプレーが自分の強み。元気よくチームを引っ張りたい」と語る。
アジア杯に出場するのは25カ国。AからDの4グループに分かれて総当たり戦が行われ、上位2チームが決勝トーナメントに進出する。
日本(国際バスケット連盟FIBA3x3ランキング15位)は、予選プールCに入り、前回優勝したオーストラリア代表(同30位)と予選を勝ち上ったチームと対戦する「激戦区」となる。
井後選手は「オーストラリアは選手全員が2メートルを超え、高さも体の強さもある」と警戒する一方、「3x3の経験値や技術は日本が上。力を合わせる日本らしいバスケで勝ちたい」と意気込みを語る。
世界一、目標に
井後選手は大学卒業後、スペインバルセロナで3年間バスケ留学を経験。相模原プロセスの草野佑太代表とは留学時代からの付き合いだ。2020年、同チーム設立時の5人制バスケットボールの初代キャプテンとして活動した。だが、26歳で3ⅹ3へ転向。ゼッスリーイシカワドットエグゼ(石川県)、ドミネイト(千葉県)などで実績を積んできた。草野代表から「一緒に世界一と日本代表を目指そう」と声をかけられ、3ⅹ3プロリーグに参入した相模原プロセスで昨年からプレーしている。
相模原プロセスの今季目標は「世界ランキング15位」と「日本代表選手の輩出」。昨季は世界一のクラブチームを決める「FIBA3ⅹ3ワールドツアーマスターズ」に1回出場。今季は同大会への出場権を既に獲得している。国内外30、40試合に出場し、感じることは「日本人の礼儀の良さや文化の格好良さ。立ち振る舞いも含めて日本背負う気持ちで挑みたい」と語る。
3ⅹ3のチームランキングは個人のFIBAポイントなどで算出される。出場した大会のレベルや成績に応じポイントが付与される。