「かっこいいライダーになる」 中学生スケーター2人が決意新たに
藤沢市スケートボード協会に所属する能勢想さん(湘洋中3年)と猪又湊哉さん(松林中3年)が各種大会で優秀な成績を収めたことを報告するため、7月31日に市役所を表敬訪問した。鈴木恒夫市長は「パリ五輪で活躍する選手もいて身近なスポーツ。このまま先陣を切って」と労った。
2人が取り組むバート(バーチカル)は、垂直に近いランプ(両側が湾曲の形状のセクション)で競技する種目。上手くライディングできるようになるには相当な練習量とスキルが必要だ。
能勢さんは、サーフィンを嗜む父親の影響で、幼い頃から自宅にあった板が小さい街乗り用のクルーザーで遊びを始めるうちに、その才能が開花した。手足の長さを生かしたきれいな滑りで、今年1月に埼玉県で開かれた「ブルボンPresentsWINGRAMCUP2023Vol.3」でエキスパート女子2位に輝いた。
一方、猪又さんは高さのあるエアを武器に、同大会男子で優勝。また、7月にアメリカで行われた「XGamesVentura2024」でもバート男子ベストトリック2位に入った。
ともに鵠沼海浜公園スケートパーク(HUG―RIDEPARK)で研鑽を積む姿を見てきた同協会の友田そうや会長は「有望な選手。海外経験を積めば、もっと脂が乗るはず」と背中を押す。
「かっこいいライダーになりたい」と決意を新たにした両選手。9月にイタリアで開かれる「WorldSkateGames2024ROME」に出場予定だ。