バロックジャパンが中国での8億円の特損で、12億円の黒字見込みから一転10億円の最終赤字へ
「スライ(SLY)」や「マウジー(MOUSSY)」「シェルター(SHEL’TTER)」などを国内外で展開するバロックジャパンリミテッドは1月14日、2025年2月期の第3四半期決算(3月1日〜11月30日)を発表した。売上高は426億6700万円(前年同期比3.5%減)、営業利益は9億3400万円(同48.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億6400万円の赤字(前年同期は11億8800万円)と減収減益だった。
日本事業の売上高は、前年比3.3%減となる386億8500万円、営業利益は同48.4%減となる5億1700万円だった。10月と11月が暖冬だった影響で売り上げが苦戦した。国内での店舗数は11月末時点で358店舗。
一方、中国事業は前年同期に11億8000万円の最終利益を計上していたが、今期は8億3000万円の投資損失を計上しており、さらに個人消費の冷え込みで厳しい状況が続いている。店舗も50店舗を閉鎖し、不採算店舗のスクラップを今後も継続するとしている。11月末時点での店舗数は194店舗。売上高は34億5700万円(前年同期比19.3%減)、最終利益は6億6500万円の赤字だった。
バロックジャパンリミテッドは同日、2025年2月期の連結業績予想の修正を発表した。売上高は577億1400万円(修正前は632億8800万円、前年比4.3%減)、営業利益は4億4300万円(同23億5000万円、同77.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は10億9000万円の赤字(同12億400万円、前年は20億2200万円)に修正し、一転して赤字転落の見込みとなった。