絶対に歌が上手くなりたいヤクザ──『カラオケ行こ!』成田狂児の情報まとめ|プロフィールや人物像、注目ポイントをご紹介
TVアニメ『カラオケ行こ!』が2025年7月24日(木)よりTOKYO MX・BS11ほかにて放送開始。
歌が上手くなりたいヤクザ・成田狂児役に小野大輔さん、狂児に歌の指導を頼まれる合唱部部長の中学生・岡 聡実役に堀江 瞬さんが決定しています。
原作は、『夢中さ、きみに。』『女の園の星』などでも注目を集める和山やま先生による同名漫画。住む世界が異なるヤクザと中学生のあいだに芽生える奇妙な友情を描き、「このマンガがすごい!2021」オンナ編第5位、「マンガ大賞2021」第3位などを受賞している人気作品です。
本稿では、成田狂児の情報をまとめてご紹介。プロフィールや人物像、聡実との関係、注目ポイントをお届けしていきます。
【写真】『カラオケ行こ!』成田狂児の情報まとめ&注目ポイント
『カラオケ行こ!』とは
和山やま先生の代表作のひとつ『カラオケ行こ!』は、「COMITIA129」にて同人誌として頒布された作品に加筆修正と描き下ろしを加え、2020年9月12日に単行本が発売(ビームコミックス/KADOKAWA刊)。
さらに『カラオケ行こ!』の続編『ファミレス行こ。』上巻が2023年12月28日に発売され、現在「月刊コミックビーム」で連載中です。
2024年1月より公開された実写映画では、成田狂児を綾野 剛さん、岡 聡実を齋藤 潤さんが演じています。
あらすじ
歌がうまなるコツ教えてくれへん?
合唱部部長の聡実はヤクザの狂児にからまれて歌のレッスンを頼まれる。彼は、絶対に歌がうまくなりたい狂児に毎週拉致されて嫌々ながら歌唱指導を行うが、やがてふたりの間には奇妙な友情が芽生えてきて……?
(公式サイトより引用)
成田狂児(なりたきょうじ)のプロフィール
【四代目祭林組の若頭補佐】
年齢:39歳
誕生日:5月5日
血液型:A型
勝負曲:「紅」
CV:小野大輔さん
カラオケ大会の拷問のような罰を回避するため、どうしても歌が上手くなりたくて、中学3年生の合唱部部長・岡 聡実に歌唱指導を依頼。
黒髪オールバックの端正な容姿で、飄々としたところがあり常に余裕のある佇まい。相手によっては非情な側面を見せる一方で、気さくで面倒見の良さを持ち合わせ、聡実の前ではタバコを吸わないようにしていたりと何かと気遣う様子も見られます。
絶対に歌が上手くなりたい
狂児の所属する祭林組では年4回カラオケ大会が開催され、そこで「歌ヘタ王」になると組長に“微妙な刺青”を入れられるという恐ろしい掟があります。
そのカラオケ大会の罰ゲームを回避するため、どうしても歌が上手くなりたい狂児は、コツを教わろうと合唱コンクールで見つけた中学3年生の岡 聡実に接近。
狂児は中学生の合唱コンクールで銀賞を受賞した森丘中学校の歌声を気に入り、そこの部長ならば一番歌が上手いはずだと考えたようです。
狂児に「カラオケ行こ!」と誘われた(拉致された)聡実は、狂児に歌のコーチを頼まれ、毎週のように拉致されてカラオケで練習に付き合うことになります。
狂児の勝負曲は「紅」
カラオケ大会には全員強制的に出席しなければならないため、狂児だけでなく組員はそれぞれ密かに練習をしているのだとか。
さらに選曲も大事。組長の持ち歌や好きな曲を軽率に歌うことは避けた方がいいし、他の組員とはかぶらないようにする必要があって選曲も難しいのです。
これまで狂児は得意な歌(?)である「紅」で勝負してきたそうですが、聡実には「終始裏声が気持ち悪い」と酷評されています。
そんなわけで歌唱シーンも気になる本作ですが、カラオケ店という二人だけの個室空間を舞台に中学生とヤクザが交わす会話が非常に面白く、細やかに仕込まれたギャグなど見どころ満載です。
関連人物
狂児をはじめとした祭林組の組員、そして組長。登場するキャラクターの濃さも本作の魅力です。
祭林組の組長
地獄のカラオケ大会の主催者であり、持ち歌はクレイジーケンバンドの「タイガー&ドラゴン」。絶対音感の持ち主でカラオケが大好き。
カラオケの次に好きなことは刺青で、一番歌が下手だと組長にジャッジされた者「歌ヘタ王」は、組長の手で刺青を彫られてしまいます。
刺青を体に入れるのも人の刺青を鑑賞するのも元々好きでしたが、自分で彫ることに凝りだした組長は、彫りたくて彫りたくて仕方がないのだそうです。
素人がすることなのでダラダラ時間をかけてジワジワ激痛が続き、絵心がないため彫る絵も何とも言えないものに。わざとその人の嫌いなモチーフや怖いものを彫ったりするものの、絵心のなさのせいで出来上がった絵は全く怖くない微妙な仕上がりに。
そんな地獄を恐れて、組員たちは必死で歌の練習に励んでいるのです。
岡 聡実との関係性
歌の特訓を通して交流する聡実と狂児の奇妙な友情が描かれる本作。物語冒頭から鮮烈な印象を与える狂児に引き込まれながらも、やはり気になるのは聡実との関係性です。
どこか境界線を引いているようでもある狂児ですが、聡実にはさりげなく特別感を出してくることも。グッと踏み込んできたり、かと思えばあっさり引こうとしたり。なんとも魅惑的な人物です。
中学3年生の聡実から見た狂児は大人で別世界の人間。うすら笑いを浮かべて何を考えているのか感情が読めないところがあり、狂児の心理については話が進むほどに深読みが止まらなくなるかと思います。アニメの狂児がどんな魅力を醸し出してくれるのか、期待が高まりますね。
続編の『ファミレス行こ。』
『カラオケ行こ!』の続編となる『ファミレス行こ。』では、"地獄のカラオケ大会"から4年が経ち、物語の舞台は東京へ。
聡実のバイト先であるファミレスの深夜の常連客である怪しい二人組のオジサン、マンガオタクであるバイトの先輩をはじめ非常に濃いキャラクターたちが登場します。
再び運命が動き始めて聡実が狂児に心を掻き乱されるなか、果たして狂児は何を思うのか。和山先生が描き出す巧みなストーリー展開と二人の温度、心理描写に読者も冷静ではいられなくなるはずです。
成田狂児の声優は小野大輔さん
アニメで成田狂児を演じるのは声優の小野大輔(おの だいすけ)さん。1978年5月4日生まれ、高知県出身。『ジョジョの奇妙な冒険』の空条承太郎役をはじめ、『おそ松さん』の松野十四松役など、人気作品の主役キャラクターを多く演じています。