「多彩なポイントと大型放流が魅力!」2025年鮎(アユ)釣りおすすめ河川:飛騨川漁協管内
岐阜県南部の飛騨川漁協はアクセス良く、人気の白川を有し支流の佐見川、黒川、赤川、神渕川、菅田川でもアユを楽しめる。今シーズンも解禁は二段階方式で、白川が6月14日で、それ以外の支流と飛騨川本流が6月28日としている。入漁券は昨年と同じ日釣り3千円、年券1万5千円、18歳以下無料で他に減免あり。入漁券があればルアーはOK。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・栃井千万人)
アユ釣り場:飛騨川漁協管内
稚アユの放流量も昨年とほぼ同量の11360kgで県内屈指。内訳は糊産が5190kg、海産系人工が5880kg、背掛かりDNA(宮城鮎工房の糊産系人工)が290kg。注目は、話題の背掛かりDNA290kgを佐見川に入れたので、支流解禁日の6月28日にどのような結果が出るのか楽しみ。
また後期放流分として琵琶湖ですくったのを、昨年と同様7月初旬に、数量未定ながら東白川地区中心に計画しているのも好材料だ。
昨年を振り返ると解禁日を超渇水で迎え、一番アユは大きく育っていたが7月初旬まで苦しい展開が続き、7月中旬ごろから海産系人工が機能し始め持ち直して、9月末まで釣り人の多い日が続いた。特に9月中旬に尺アユが出た情報を得てからは、それ目的で通うアユ師が絶えなかったし、私もその1人だった。
ポイント紹介
盛期の8月から終盤まで通い詰め、盆を過ぎても釣果が落ちることなくコンスタントに10月初旬まで、27cm級の大アユ含め20匹前後釣れた所を、写真を参考に紹介しよう。
恵津里橋上流
まずは白川町内の恵津里橋上流。ここから上流へ攻め上るのだが、増水していたので河原がなくて登りにくいなか瀬の中をグリグリ行くと、サオ抜けが点在していた。
新魚戸橋下流
次は東白川地区の新魚戸橋の下流。橋から下流は大石が点在する瀬が100m続き、大アユが残っていて足を運びにくい所で、掛かりアユに引きずり回されることが何度かあった。
オトリつなぎに苦労する時間もあったが、後期放流分のアユが18cmのオトリごろになって釣れ、助けられたのを覚えている8月末のこと。
新魚戸橋上流
新魚戸橋上流で9月21日に釣った27cm級。橋から200m上流は右岸に荒瀬が連続してぶつかり、最後は左岸に絞れてガンガン瀬になって淵に流れ込む豪快なポイントが本命だが、橋の上流300mに消防用のスロープがある。スロープの正面はチャラだけど意外とアユが着いているから、これも見逃さないでほしい。
世紀橋下流
最後は東白川の世紀橋下流の渇水時の風景。橋下流100mのドンドン瀬は平水だと手に負えない急流だが、9月27日は渇水で白泡の切れ目にオトリをねじ込むポイントが見えて連発した。26~27cm級6匹を含め20匹オーバーで、クーラーがパンパンだった。
良型フィーバーに期待
年々アユ釣りは大型化、後期化しているのは地球温暖化のせいか。近年の種苗技術の向上でハイブリッド、背掛かりDNAなど聞き慣れない名の稚アユが登場しているが、川という自然相手の環境に放たれる。
一昨年の白川は大雨増水、昨年は超渇水で稚アユには厳しい環境だったに違いない。今年は適度な天候と水量に恵まれ、解禁日を迎えることを願いたい。そうなれば良型でフィーバーする白川本来の解禁風景を、期待してならないのは私だけではないと思う。
<週刊つりニュース関東版APC・栃井千万人/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年5月30日号に掲載された記事を再編集したものになります。