あたり前の景色が非日常に「JUNGLIA OKINAWA(ジャングリア沖縄)」は日本を変えるか?!副社長 佐藤大介氏へ独自インタビュー
ジャングリアの開業日が2025年7月25日と発表されました。開業への期待と現実味が一気に増し、名護市内の宿泊施設に予約や問い合わせが殺到しているそうです。そんななか、OKITIVEでは「JUNGLIA OKINAWA(ジャングリア沖縄)」を運営する「株式会社ジャパンエンターテイメント」の取締役副社長 佐藤大介氏に独自インタビューしました。 ジャングリアで実現したい想いや沖縄の素晴らしいところ、「JUNGLIA OKINAWA(ジャングリア沖縄)」を楽しみにしている人に向けてメッセージなどをもらいました!そしてパークを堪能するにはどのくらいの時間を予定したらいいかも聞いたので、ぜひ最後まで読んで、参考にしてください。
ジャングリアをきっかけに地域の課題をポジティブに変える
開業に向けて、佐藤副社長に「JUNGLIA OKINAWA(ジャングリア沖縄)」で実現したい想いを教えてもらいました。
地域がポジティブになる手伝いが、とても楽しい
大阪と岩手出身の両親の間に生まれて、大阪や神奈川・香川・千葉・東京・ニューヨーク・長野・青森など、これまで転々と住んできた私には、ふるさとと呼べるものがありません。 地元のお祭りがあったり地元ならではの食があったり、自分たちの家から見える景色に誇りを持っていたり、「これがうちのやり方」といえるものなどが僕にはなくて。だからふるさとがある人たちが、とても羨ましいです。 しかし、人口減少などで祭りが維持できなくなったり、便利になった反面どこも同じような景色になってしまったりと、地域らしさが減ってきていることがすごく残念でもったいないと思っています。言葉や文化でも、同じことがいえます。 なるべく地域らしさを保ちながら、地域が元気で維持できるようにしたいと個人的にも思っているので、今回のジャングリア開業は、沖縄がより沖縄らしく元気であるということにつながったらいいなと思います。 現状維持もなかなか難しいなかで、ジャングリアは大きな変化の起点になり得ます。課題だったものや、可能性だったものが、僕らをきっかけにポジティブなものになったらいいなと思っています。 たとえば、沖縄県が開催する「おきなわブランド戦略」のセミナーで、事業者向けにセミナー講師をしました。地域のみなさまと一緒にマーケティングができれば地域が強くなりよくなっていくので、お手伝いをさせていただいたものです。 半分は業務としてジャングリアのためになるなと思いながら、半分は自分のやりたいこと。地域が元気になる道筋にかかわれているのは、すごく楽しいです。
めざすのは東京とやんばるが同じ選択肢としてある状態
東京は世界のおいしい料理が集まっていたり、知的なこともいろいろと整っていたりと、素晴らしい場所です。 しかし自分のやりたいことが東京ではなくやんばるにあるからやんばるに行くという選択肢になれたら、東京もいいけどやんばるもいいよねという状態になれたらいいなと思っています。
沖縄には誇りに思える資源が豊富にある
佐藤副社長が思う、沖縄の素晴らしいところは?
沖縄の人は沖縄をとても誇りに思っていて、それってすごく羨ましい
沖縄の素晴らしいと思うところは、まず大きくひとつ挙げると、自分たちの町とか、自分たちの土地がいいといえる人が多い点です。自信を持っていえるのが素晴らしいと思っていて、北海道でも同じことをすごく感じました。 北海道に住んでいるときに「北海道はいいところでしょ?」とよく聞かれましたが、それ以上に、沖縄の人たちは沖縄のことが大好きだと感じます。沖縄のことを誇りに思っていることが、羨ましいと思います。 誇りに思える資源がたくさんあるということの両方だと思うんですよね。資源があるからこそそう思えているし、そう思う人たちはその資源を大事にされているという関係なのかなと思います。
地元民にとってはあたり前の景色が非日常のコンテンツになる
僕らがこんなに大々的に、やんばるの森です、テーマパークですと発表しても、地元の人にとっては「いやこれ森だけど?」みたいなのが初期の反応で(笑)。初期のプロモーションで「これ、どこの森?」「なにがすごいの?」みたいに、地元の方の反応がとても面白かった記憶があります。 筆者がここで感じたことは、沖縄で日常的に見ている光景が、人々が対価を払ってでも手に入れたい非日常の景色なのだということ。そんな場所に住んでいたら、誇りに思わないわけがないと改めて思った。
日本が変わるきっかけになると信じてほしい
「JUNGLIA OKINAWA(ジャングリア沖縄)」のオープンを楽しみにしている方に向けて、メッセージをもらいました。
興奮と贅沢感と開放感を味わってほしい
沖縄の旅が変わる・日本の旅が変わる・日本の観光が変わる起点になるのを、ぜひ楽しみにしてほしいです。また来られるゲストとしても、日本初のテーマパークを楽しみにしてほしいです。 技術もいろいろと使っていますが、海外のコンテンツをやるのではなく、日本の価値を形に変えてコンテンツにしています。ジャングリアは、日本の観光を変えて、日本の産業を変えていくテーマパークとなります。 ご来場時は、純粋にパワーバカンスを楽しんで下さい。興奮と贅沢感と解放感を味わってほしいというのがまず第1で、そのうえでジャングリアが日本を大きく変えるきっかけになると信じてほしいと思います。 高いところからスリリングに楽しむアトラクションをはじめ、お子さま向けや地上で楽しめるアトラクションも複数用意しています。またスパやショータイムなど、いろいろな形の楽しみ方があるので、期待していてください。
作って終わりではなく再投資を続けていく
そして大事なのは、作って終わりではない点です。数年に一度、再投資をしていくのが、すごく大事だと思っています。新しい魅力をどんどん増やし、拡張していくのは、大きな楽しみです。 沖縄はユニバーサル・オーランド・リゾートがあるオーランド(アメリカ合衆国フロリダ州にある観光都市)と本当によく似ています。人口数で見ても沖縄県全体と同じほどで、気候も似ています。ユニバーサル・オーランド・リゾートにはテーマパークも複数あってウォーターパークもあって、いろいろなコンテンツがどんどんできています。 そういったものを北部でも、ジャングリアだけでなく、地域全体で作っていきたいと思っています。
ジャングリアがあるから地元で頑張ろうと思える存在に
沖縄県北部地域に住む住民に、なにを伝えたいですか?と佐藤副社長に聞くと…
期待してくれる声に応えていきたい
まずは頑張ります(笑)。渋滞もそうですし、大きな新しい取組みなので、すべてがバラ色というわけではありません。いろいろご迷惑をおかけすることもありますが、なるべく対話と共有と共存をして、いろいろな形で接点を持っていきたいと思っています。ただ、そのなかでもやはり来られる方々に喜んでいただきたいし、それを地域に還元していきたいと思っています。 そのひとつとして、Uターンや地元に残る理由になるような、一度沖縄県外に出ていった人がまた早い段階で戻ってくるような未来をつくりたいと思っています。 同様のお問合わせを初期の頃から受けていて、すごく力になりました。「ジャングリアがあるから帰ってきました」とか、「ジャングリアがあるから名桜大学に進学しました」といわれると、すごくうれしく思うし、それに応えられるような存在になりたいと思えます。
佐藤副社長にとってのパワーバカンスとは
佐藤副社長にとってパワーバカンスとはなにか?と聞いてみました。
家族と一緒に五感を刺激する時間がパワーバカンス
家族との大事な時間です。ジャングリアができたら、大学生と高校生の子どもたちが行きたいといっています。子どもたちと一緒に楽しんだり、自然体験をしてなにかを一緒に感じたり、一緒に喜びながら贅沢な時間を過ごしたりは、日常ではできないことです。 ハレの日の贅沢な体験であり、ジャングリアはそれができる場所です。家族の大切なときを過ごす素晴らしい場になることを、個人的にもすごく期待しています。
いろいろな事業者さんとの連携を大切に
いろいろな事業者さんがいろいろな形で自分たちらしく、でも沖縄らしく、ある程度共通の沖縄の強さとともに、それぞれ個性を出す形で旅行者に提案できたらと思っています。選択肢がたくさんあると、沖縄ってどこへ行っても楽しいよねとなるなと。 すごくいい形でひとり勝ちとかにならず、みんなでメリットを享受できればと思っています。きっかけはジャングリアかもしれないけれど、地域のいろいろなところを知ってもらう動きになるのが理想です。 その大きな役割を果たしているのが、美ら海水族館です。美ら海水族館は、コンセプトや体験価値がやはり素晴らしいです。地域で事業者同士手を取り合ったら、やんばるの価値は上がっていくだろうと思っているので、連携を大事にしていきたいです。 まだ成功もしていないから、本当に大丈夫?と疑われるのもよくわかっていますが、いまからていねいに進め、徐々に信頼を積んでいきます。そして一緒にできることが増えていくと僕らも地域もプラスになって、本来僕らがめざしているところにも近づくと思っています。 そして、ジャングリアが開業することでメディアの露出が増え、「沖縄の北部っていいところだよね」といろいろな人がコメントすることで、やんばるの認知が上がっていきます。それも大事なことのひとつですね。
ジャングリアを堪能するなら、まずは半日過ごしてみよう!
ジャングリアは、半日から1日で堪能できると公表しています。しかしコンテンツ内容をよく見ると、それだけでは時間がたりないと感じる人は多いでしょう。だって、総敷地面積は日本の有名テーマパークを超えているのですよ! しっかりと堪能したいなら、北部に泊まって翌日もジャングリアのために予定を開けておくのがベターです。もし1日で満足したら、美ら海水族館や古宇利島・やんばる国立公園などの近隣観光にチェンジすればよし。水納島や伊江島など、北部から日帰りで行ける離島もおすすめです。 ほかにもマリンアクティビティやカフェ巡りなど、楽しいコンテンツがいっぱいあります。ジャングリアをきっかけに、北部の魅力を知ってゆっくりと堪能してくださいね。