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【格安イヤホン探訪】無印良品の990円のイヤホンを試してみたら、「なんでこうなった?」って音がした

ロケットニュース24

格安イヤホン探訪では、これまでにメジャーメーカーやコンビニ、100均など、数多くの製品の音を聞き比べてきた。すべてとは言わないまでも、有名どころはほぼやり尽くしたはず……だったが、意外なブランドの製品の音を聞いていないと判明した。

最近頂いた問い合わせによると、「無印良品」もイヤホンを出しているという。ナニ! そんなメジャーなところを落としていたとは、我ながら不甲斐ない! ってことで、さっそくマイク付きの990円の有線イヤホンを購入して、その音質をたしかめてみた!

・無印のイヤホン

近頃の無印良品は私にとって、カレーとコスメの店という印象が強い。ほかにも取り扱っている商品がたくさんあるのは知っているけど、カレーと化粧品の品数の多さは飛び抜けている気がするからだ。

そのような状況で、イヤホンを扱っていると気づくのは難しくないかい? とにかく最寄のお店で売ってたので買ってきた。

製品の仕様をたしかめようとパッケージを確認してみたら、どこにも記載がない。こんなの初めて。さすが「無印」というだけあって、パッケージは驚くほどあっさりしている。

付属の説明書を確認してみると、テクニカルデータとして製品仕様が書かれていた。

再生周波数帯域は20~2万3000ヘルツなので、音抜けの良い高音が期待できそうだな。そのほかの数値はおおむね、他の格安有線と同じくらいか。

中身は本体とイヤーピース(XS・S・M・L)の4種類。他社のイヤーピースと比べると、同じサイズでもやや大きく気がする。

デフォルトでイヤホンに付属しているのはMサイズ。形のせいかもしれないけど、やっぱり大きい気がするな。Lサイズのように見えなくもない。

イヤーピースを外して、ノズル部分を覗くと見たことがない形状をしているな。ノズルに詰まっているのはウレタン素材かな? 小さな穴が2つ開いてる。変わってるな、コレ。

はたしてこの独特な構造は良い音を聞かせてくれるのか?

着けてみると、装着感は悪くない。イヤーピースがやや大きいので、しっかりと耳をふさいでいる。

・聞き比べ

今回聞き比べに使用するのは、オアシスの「Wonder Wall」である。先攻はいつものように、「ハイユニット HSE-A1000」からだ。

15年ぶりに再結成し、来年夏からイギリスツアーの始まるオアシス。10月には日本にも来る予定だが、またノエル・リアムのギャラガー兄弟が仲違いしないか心配だ……

それはさておき、この曲は彼らの代表曲のひとつで、私が個人的にもっとも好きなオアシスの曲でもある。

冒頭、咳払いの音から始まるのだが、ハイユニットで聞くとその音すら臨場感がある。オホン! とひとつ咳払いをした後にアコースティックギターのイントロが始まり、歌が入って次第に楽曲が形成されている。そのダイナミックな広がりを、ハイユニットはしっかり再現している

続いて、無印でも聞いてみよう。

高音の抜けに期待したのだが、詰まったような音がしている。ノズル部分に入っていたウレタン素材っぽい何かを通した、そのままの詰まり感のある音だ。

強いていえば、オアシスに似ていると定評があるコピーバンドがレコーディングしたテープのような音。不自然なほどの抜けの悪い音に、逆に驚いてしまった。なんでこうなったのかな? 2万3000ヘルツまで出るはずが、体感的には半分くらいの音域しか出ていないような~……。ってことで順位に変動なし!

1.アルペックス(Hi Unit)「ハイユニット HSE-A1000(PK)」 税込712円
2.JVCケンウッド「HA-FX6-T カナル型イヤホン」 税込821円
3.DENON「AH-C260」 税込927円

このランクは随時更新していきたいと思う。皆さんの音楽ライフの参考になれば幸いである。

執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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