【かもかし】移転後も大人気!美味しいと評判の栗どら、栗蒸し羊羹、栗きんとんを味わおう/静岡市
2024年、清水区中之郷から日立町に移転オープン
日に日に秋が深まり、温かいお茶と和菓子が恋しい季節になりました。今回は今年1月、静鉄・県立美術館駅近くの清水区中之郷から、同区日立町に移転した和菓子処「かもかし」の秋スイーツを紹介します。
かもかしは、名店で腕を磨いた店主の加茂祥平さんが2013年に創業。妻まりこさんと2人で切り盛りし、中之郷にあった頃からその日売り切れる分だけ少しずつ作るスタイルが評判で度々行列ができていた人気店。移転先は、山岡鉄舟ゆかりの清水の名刹・鉄舟寺から程近い閑静な住宅街です。
この季節のおすすめは何と言っても栗を使った和菓子。日替わりで提供され、毎年、短い旬を心待ちにする和菓子好きが期間限定の味を求めて訪れます。
栗本来の美味しさを堪能できる「栗きんとん」
まず最初に紹介したいのは、栗の風味を最もダイレクトに感じられる「栗きんとん」。蒸した栗を手作業でくり抜いて裏ごしして練り上げた後、布巾で包んで1つ1つ形を整える逸品です。ほろほろと口の中で崩れた後、舌に感じるしっとりまろやかな食感がくせになります。少しずつ大切に味わいたい秋スイーツです。
定番人気の「どらやき」も秋限定の味が登場
続いて、看板商品の1つ「どら焼き」の秋限定バージョン「栗どらやき」です。濃厚な栗あんをたっぷり挟んだしっとりやわらかい生地は、皮だけ食べても十分満足できる美味しさ。
甘さ控えめの丹波大納言の粒あんを挟んだベーシックな「どら焼き」のほか、秋には梨とひよこ豆のあんを挟んだ「梨どらやき」、春になるとイチゴやミカン入りなど旬の素材を取り入れた「かもかし流」の個性的な商品が登場します。
手土産にもぴったり「栗蒸し羊羹」
そして今回最もおすすめしたいのが、こちらの「栗蒸し羊羹」です。気の利いた手土産ながらカジュアルなクラフト紙で包むことで、堅苦しさのないちょうどいい塩梅のお遣い物になっています。
クラフト紙をめくってみると…よくある栗蒸し羊羹とは、ちょっと雰囲気が異なります。上下に2層ある小豆の羊羹で挟んでいるのは、契約農家から仕入れる和栗で作る自家製の栗甘露煮と、麦こがしが入った白あんの羊羹。控えめな甘さともちっとした弾力、素材それぞれが持つ風味が見事に調和した、繊細で味わい深い羊羹に仕上がっています。
どこを切ってもたっぷり入っている栗甘露煮は「日数をかけて数回、蜜で煮ていきながら少しずつ和栗に甘味を染み込ませていきます」と店主の妻で接客担当のまりこさんが教えてくれました。
ほかにも和菓子好きが時々のぞきたくなる人気の定番が日替わりで並びます。つきたてのお餅に塩味がきいた赤えんどう豆とこしあんが入った「豆大福」、香ばしいクルミがアクセントの「かすていら」などもおすすめです。
日替わりで登場する和菓子のラインナップは、Instagramや店頭に掲示される手書きのイラストで確認できます(予約は電話と店頭でのみ可能です)。
清水方面にお出かけの際は、小さな和菓子店をのぞいてみてはいかがでしょう。
<DATA>
■かもかし
住所:静岡市清水区日立町9-22-2
電話:054-388-9536
営業:11:00〜18:00
定休:日、水曜日
駐車場:店の左右に計3台のみ(詳細はインスタ参照)
Instagram:@kamokasi.wagasi