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海を眺めながら楽しむみかん狩り 山口市「やすみつ農園」

山口さん

冬の足音が近づいてきましたが、元気にお出かけてしてみませんか?
今回は山口市の「やすみつ農園」をご紹介します。

【写真はこちら】みかん狩りの季節到来

景観良好!のみかん農園

「やすみつ農園」は、山口市の南端・秋穂地域に位置する、美しい瀬戸内海を望む高台に広がる農園で、その景観含め訪れる人々を魅了しています。

園主の安光洋和さんにお話を伺いました。

山口市出身の安光さんは、進学や就職で地元を離れましたが、2009年にUターン。山口農業大学校で果樹を学び、2016年に念願の農園を開園しました。

現在、約6000平米の敷地には8種類の異なるみかんが約500本栽培されています。それぞれの品種は実りの時期が異なり、長い期間みかん狩りを楽しむことができます。

2024年11月4日から始まったみかん狩りは早くも評判で、週末には家族連れで賑わっています。

私も実際に体験してきました。安光さんに「美味しいみかんを見分けるコツ」を聞くと、「枝の先の方に垂れ下がった実を選ぶと良い」とのこと。

今年は裏年にあたり、収穫量は少なめですが、その分一つ一つの実が大きく育っています。口に含むと、甘酸っぱい果汁が口いっぱいに広がり、みかんってこんなに美味しかったのかと再認識させられます。

急な斜面にあることが多いみかん園ですが、「やすみつ農園」は元々棚田だったため、傾斜は緩やか。小さなお子さまや高齢者でも安心して楽しむことができるのが嬉しいポイントです。

また、みかん狩りの後には、ゴザを広げてくつろげる休憩スペースも完備。ここで持参したお弁当を広げ、遠くに見える周防大橋と穏やかな海を眺めながらピクニックを楽しむのもおすすめです。

エコファーマー認定、優しい農園経営

みかんが実をつけるまでには、苗を植えてからおよそ3年を要します。その間、農園では病気や虫害から果樹を守るため、丁寧な手入れが行われています。特に春の剪定は、秋の実りを決める重要な工程。安光さんは、お客さんの笑顔を思い浮かべながら、心を込めてみかんを育てています。

左・安光洋和さん、右・昌子さん。可愛いみかん色のニットキャップは受付で貸し出しもしてくれます。

「やすみつ農園」は、エコファーマー認定を取得しており、環境保全を重視した農業を実践しています。この認定は、土作りと化学肥料・農薬の使用削減を計画的に行う農業者に与えられるもの。農園では、環境に優しい栽培方法を通して、持続可能な農業を推進しています。

また、「やすみつ農園」では、みかんの加工品の製造にも力を入れています。加工品の製作を担当するのは、園主のお母さんである昌子さんです。昌子さんは、取材に伺った日にはみかん狩りの受付をされていて、朗らかな笑顔で訪れる人々を和やかにしてくれます。

加工品には、早生みかんを使ったみかん100%ジュースや人気の高いみかんチップス、みかんマーマレード、さらに今年新登場の冷凍みかんなどがあります。加えて、農園ではレモンや梅も栽培されており、レモンジャムやねり梅、梅シロップといった商品も揃っています。

添加物を使わない自然なモノづくりを心がけ、素材の味を最大限に引き出し、おいしく安全に食べれられます。農園での直売のほか、道の駅あいお、道の駅きららあじす、秋穂荘でも購入が可能です。

秋穂地区では、かつて多くの農家がみかん栽培を行っていましたが、時代とともにその数は減少しています。その中で、安光さんは地域で最も若い世代の農家として、秋穂のみかん農園を引っ張っていくリーダー的存在。その情熱と責任感が、多くの地元住民や観光客にとって魅力の一つとなっています。

これから12月にかけては、みかんの収穫が最盛期を迎える時期。みかん狩り用の畑には、一番美味しいとされる品種が着々と実をつけています。爽やかな空気とともに、やすみつ農園で心温まる体験をしてみてはいかがでしょうか。

【みかん狩り】
11月4日~12月中旬まで
おとな 500円(中学生以上)
小学生 200円
未就学児 無料
※60分食べ放題、持ち帰りには別途料金がかかります。

来園時には必ずご予約をお願いします。

<みかん狩り予約>
TEL:090 4803 0416
ネットでのご予約は「じゃらん」から賜っています。

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