福岡空港の国際線ターミナルビルが2025年3月28日、グランドオープン
2025年3月に第2滑走路の供用開始が予定されている福岡空港━━。現在、増改築中の国際線旅客ターミナルビルは、3月28日にグランドオープンします。「比類なき東・東南アジアの航空ネットワークを有する、東アジアトップクラスの国際空港」の実現に向けて、羽ばたいていきます。
国際線旅客ターミナルビルの増改築工事で延べ床面積を倍増
画像提供:福岡国際空港
福岡空港を運営している福岡国際空港株式会社(福岡市博多区、田川真司社長)は2025年3月28日、増改築中の国際線旅客ターミナルビルを開業する。
福岡空港の国際線ターミナルビル等増改築工事は、国土交通省による滑走路増設事業に合わせて2022年5月に着工した。大規模な増改築工事で国際線旅客ターミナルビルの延べ床面積は、従来の約7万3,000平方メートルから倍近い約13万6,000平方メートルに拡張される。
これまでの増改築工事では、コンコースの延伸や旅客搭乗橋の増設、立体駐車場の新設、ラウンジのリニューアルなどの施設拡張を実施してきた。
さらに自動チェックイン機の増設や自動手荷物預入機を導入している。
2024年12月3日には、到着ロビーの拡張や二次交通への乗り継ぎ環境を改善したアクセスホール、および内際連絡バス専用道の供用を開始する予定だ。
そして2025年3月28日のグランドオープン時には、保安検査場や出国審査場を移転拡張し、保安検査場にスマートレーン(スマートセキュリティシステム)を7台導入する。
スマートレーンの導入およびレーン数の増加によって、処理能力が約2倍となり、出発手続き時間の短縮を図っていく。
また、さらにファーストクラス客やビジネスクラス客、サポートを必要とする搭乗客らを対象にして、待ち列に並ばずに優先して保安検査を受けられる『プライオリティレーン』を九州で初めて導入する予定だ。
出国審査場を通過した先には、従来の約4倍となる約6,000平方メートルの免税店エリア、および九州の食などを楽しめる8店舗が入居するフードコートがある。
ウォークスルー型の免税店の中央部には、ランドマークとなる櫓を設けており、福岡らしさ・日本らしさを演出している。
12月3日、バスターミナル機能併設のアクセスホールと専用道を供用開始
画像提供:福岡国際空港
福岡国際空港株式会社は、来春のグランドオープンに先立ち、国際線旅客ターミナルビルの1階にある到着ロビーにバスターミナル機能を備えたアクセスホールと、国内線地区・国際線地区を結ぶ連絡バスの国際線側専用道を2024年12月3日から供用を開始する。
国際線旅客ターミナルビルでは、1階の到着ロビーに物販店舗や飲食店舗、サービス施設などを備えた約4,000平方メートルのアクセスホールを新設している。
このため、到着ロビー全体では、約3倍となる約6,300平方メートル(2025年11月末時点)に拡張する。
アクセスホールに整備したバスターミナル機能では、高速バスや路線バスの乗車口にホームドアを設置する。また、デジタル表示や音声放送によるバスの運行情報を多言語で情報提供していく。
さらに案内所をはじめ、バス案内カウンターや外貨両替、宅配、Wi-Fiレンタルなどのサービス施設を集約するうえ、カフェや飲食店、コンビニエンスストアを配置して、利便性や快適性の向上を図っている。
アクセスホールでは、福岡県産材を使用した天井造作を施し、大川組子を用いたベンチを設置するなど、福岡らしさや日本らしさを実感できる空間を創出している。
一方、国内線地区・国際線地区を結ぶ内際連絡バスでは、12月3日から国際線側の専用道の供用を開始していくことで両ターミナル間の移動時間の短縮を図っていく。
参照サイト
福岡空港国際線ターミナルビル2025年3月28日にグランドオープン!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000139331.html
福岡空港国際線 バスターミナル機能を持つアクセスホールを12月3日に供用開始します!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000139331.html
福岡国際空港株式会社『マスタープラン・事業計画』
https://www.fukuoka-airport.co.jp/company_management_policy.html
合わせて読みたい
福岡空港が生まれ変わり、エアポートシティとして飛躍する ~第2滑走路誕生まで、あと1年~
https://fukuoka-leapup.jp/biz/202402.24090