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<友だち、ほぼゼロ?>息子のせいで?クラスメイトからブーイングの嵐!班決めトラブル【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

私はサナエ。40代半ばのパート主婦です。私は昔から大人しく、クラスでもあまり目立たない存在でした。いっぽう一歳上の夫リュウイチは、昔から体育会系。声が大きく、やたらポジティブです。わが家には中学生の息子ユウキと小学生の娘がいます。ユウキは子どもの頃から極度のあがり症で、人とコミュニケーションを取るのが苦手。今、クラスに友達がひとりもいません。そんな折、修学旅行の時期が近づいてきました。波乱の予感がします……。

小学校、中学校を通して、友達がほぼゼロ。親としては友達がいないというのも可哀想なところがあるのですが、本人は人とあまり関わりたくないので気にしていないようです。

しかし数日後。帰宅したユウキは暗い面持ち。いつもならリビングでお菓子を食べたり、私と一緒にテレビを見たりするのに、無言のまま自分の部屋へ行ってしまいました。

聞けば、班決めで誰もユウキと一緒になりたがらず、5人班が3つでき、ユウキだけひとりぼっちになってしまったそうです。

「待って。誰かを仲間外れにしたり傷つけたりする班決めはしないって、最初に約束したよね? ここまでこじれてしまったんなら仕方ない。先生が出席番号順で班を決め直します」有無を言わせない先生の言葉に、教室は騒然となったようです。

自由に班を決められなくなったイライラが、ユウキに向けられることに……。

ユウキは淡々と話してくれましたが、瞳の奥は悲しそうでした。 しかしクラスの子たちも、ずっと楽しみにしていた修学旅行なのですから、仲のいい友達と同じ班になりたかったでしょう。その気持ちもよくわかります。 でも、つまはじきにされてどこにも入れてもらえなかったユウキ……いくら「人と関わることに興味がない」といっても、ツラかったはずです。 そのときのユウキの気持ちを想像すると、悲しくて思わず息が詰まりそうになるのでした。

陰キャ母「欠席もアリ!」陽キャ父「絶対行くべき!」意見が対立

ユウキは夕食を食べた後も、お風呂に入った後も、やはりすぐに自分の部屋に籠ってしまいました。私に話したところで解決したわけでもありませんし、ずっとすっきりしない気持ちのままなのでしょう。私はリビングでひとりぼんやりと考えます。さっきより少し冷静になってきました。

あれこれ考えた結果、私はひとつの案を思いつきます。

そのとき、夫が帰宅しました。私はユウキから聞いたことや、今自分が考えていることを話します。

いつも明るくて元気な夫は、学生時代も友達が多かったそうです。だから人と話すのが苦手で、友達がいないユウキの気持ちはわからないのでしょう。

いっぽう私は昔からおとなしく、クラスでも目立たないほうだったので、多少なりともユウキの気持ちがわかります。

「第一、そうやって子どもたちの好きに班決めさせたら、もう一度ユウキがハブられるだろ。どうするんだよ」夫の言葉に、思わず本音が出ました。「修学旅行を休ませてもいいかなって……」

それから私と夫は話し合いましたが、私は「休ませる」という消極的な案、夫は「耐えろ」「うまくやれ」「気合いだ」と力技な案ばかり……なかなか意見が交わることはありません。どうすることがユウキにとってベストなのか、わからなくなってきました……。

「休ませる」のがあまりよくない案だというのは、私もわかっています。そして夫の言うこともよくわかります。 ここでいろいろ乗り越えられたら、ユウキにとってまたとない成長になるでしょう。ですがやっぱり乗り越えられなくて、最悪の思い出になる可能性もあるわけで……。 2泊3日、人間関係を我慢し続ける修学旅行だなんて、考えただけで地獄です。 私がネガティブすぎるのか、夫がポジティブすぎるのか……いったいどうするのが正しいのでしょうか?

先生「生徒たちに決めさせます!」帰宅後、息子の反応は……!?

その後、帰ってきたユウキから聞いたのですが、あらためて班決めが行われたそうです。再びユウキがどこにも入れず、ひとりぼっちになってしまう流れになるかと思いきや……。

班長のうちのひとり、ソウタくんが声をかけてくれて、ユウキも無事グループに入れたそうです。

ソウタくんは前回の班決めのあと、「出席番号のグループって今からでも変えられませんか? せっかくの修学旅行だし、うちのグループでもよければユウキくんに入ってもらおうかって思ってて」と先生に相談してくれていたらしいのです。

ユウキの話だけ聞くと、クラスのみんなから嫌われているじゃないか……と心配になっていましたが、実際そういった裏話を聞くと、みんなそこまでユウキを疎んじているわけではなかったのかもしれません。「休ませる」「耐えさせる」、どちらにもならずよかったです。

ヒカルくんのリアクションを聞くと、おそらくユウキはいつも通り好きなものの話ということで軽快に話していたのでしょう。それがかえって喜ばれる結果になってよかったです。淡々と話してはいましたが、ユウキもどこか嬉しそうでした。

ヒカルくんと会話して笑顔になるユウキ……。想像すると、感動で胸が詰まります。 まだクラスの子たちと一気に距離が縮まったわけではありませんが、今後ヒカルくんとの仲をきっかけに、ユウキが緊張せずに話せる場所が増えていく可能性もあります。 そうすれば人と話すことへの苦手意識が薄れ、集団生活の場での居心地も変わってくれるのかもしれません。 親としてはいろいろ先回りして心配してしまう気持ちもありますが、耐えも逃げも求めることなく、ユウキの可能性を信じて見守ることからはじめていきたいです。 今回の修学旅行は、ユウキだけでなく、親である私も成長できたと思っています。


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