【横浜市栄区】桂台西 さくら住宅が「神奈川がんばる企業エース」に認定 県、成長と地域貢献を評価
栄区桂台西のリフォーム会社(株)さくら住宅がこのほど神奈川県から、独自の工夫で成長する中小企業を認証する制度「神奈川がんばる企業エース」に認定された。同制度の開始以降、港南区・栄区での認定は同社が唯一。
成長を続ける中小企業を認定し、県民などに情報発信をする「がんばる中小企業発信事業」の一環として行われている同制度。今年度は「年率1%以上の経常利益の増加」などの基準をクリアし、独自の取り組みを行っている32社を「がんばる企業」に認定。その中から、さらに地域への貢献などが優れていると認められた11社が「神奈川がんばる企業エース」として認証を受けている。
10月27日には神奈川県庁で認定式が実施された。同社の小林久祉(ひさよし)代表取締役社長は「とても嬉しい。正直、エースにまでなれるとは思わなかった」と率直な気持ちを語った。
工務課を新設
同社が県から評価された取り組みは、効率的な人員配置など多数。加えて、3年ほど前に新設された工務課の活躍も評価の対象となった。
同課には自社職人2人が在籍。顧客から日々寄せられる「水回りのトラブル」や「ドア修理」などに対応している。しかし、これまでは同社が直接雇用する職人がいないことで、顧客からの相談事にすばやく対応することが困難だった。工事部の小林怜史部長は「協力していただいている外部の職人もいつでも対応できるわけではない」と当時の状況を説明した。
そうした問題に対して、同社は工務課を新設。顧客から寄せられる要望にすぐに対応できるように体制を整えた。現在、毎日3件ほどの依頼があり、評判も上々だという。小林部長は「工務課は顧客と話す機会も多いので、お褒めの言葉をよくいただく」と笑顔で話す。
また、同社は顧客との関係を深めるため「顧客株主制度」を20年ほど前から導入。長年付き合いのある顧客が株主となり、株主総会やその他のイベントに招待することで、接点を増やしている。それ以外にも「さくらラウンジ」という地域住民が誰でも利用し、交流できる場を本社近くで運営している。
これらの取り組みに関して小林代表取締役は「当社は創業以来、リフォームを通じて地域住民と顧客の皆さまのお役に立てるように活動してきた。今後もその路線を継続していきたい」と力強く話した。