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14年ぶりに「警報レベル」 静岡で広がる感染症とは? 6月以降さらに拡大の恐れ

Shizuoka

■リンゴ病の患者急増 約9割が子ども、妊婦の感染に注意

静岡県は5月2日、県内で特定の感染症が「警報レベル」に達したと発表した。警報発令は2011年以来、14年ぶりとなる。感染は今後さらに広がる可能性があり、県は早めの対策を呼びかけている。

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静岡県内で主に子どもを中心に感染が広がっている感染症について、県は5月2日、流行警報レベルに達したとして注意喚起を行った。急激に患者が増えているのは「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」、一般的に「リンゴ病」と呼ばれる感染症だ。頬や手足に発疹が出る感染症で、両頬がリンゴのように赤くなることから通称となっている。

県内89か所の小児科定点医療機関から報告された直近の患者数は1医療機関あたり2.07人となり、警報基準値(2.0)を上回った。前週の0.87人から大幅に増加している。患者は5歳以下が約6割、6〜9歳が約3割を占めるなど、子どもを中心に拡大している。

症状は、10~20日の潜伏期間の後、境界がはっきりした赤い発疹が頬に現れ、その後、手足に網目状やレース状の発疹が広がるのが典型的なパターン。通常、発疹は1週間ほどで自然に消えるが、成人が感染した場合には強い関節痛や発熱、頭痛などを伴って数日間歩行困難になるケースもあるという。

特に注意が必要なのが妊婦への感染だ。胎児に「胎児水腫」などの重篤な影響を及ぼす可能性があるため、妊婦は人混みでのマスク着用や手洗いの励行、体調の悪い人との接触を避けることが求められる。また、溶血性貧血の基礎疾患を持つ人が感染すると、急激な貧血を引き起こすこともあり、顔色や唇が急に白くなった場合などは医療機関の受診が推奨されている。

過去の傾向では、6月から7月にかけて患者数が増加する例が多く、県は「今後さらに感染が拡大する可能性がある」として、基本的な感染対策の徹底を呼びかけている。具体的には、体調不良時のイベント参加を控えること、咳エチケットの実践や人混みでのマスク着用、家庭や施設内での十分な換気や手洗いの励行が推奨されている。県内の最新の感染状況や詳細な情報は、静岡県感染症情報センターの公式サイトなどで随時更新されている。

(SHIZUOKA Life編集部)

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