スケートボードスラローム 八王子市内2選手 世界大会へ 日本代表に西谷流星さん 塚本宗次朗さん
市内在住の西谷流星さん(22)と塚本宗次朗さん(22)が、イタリアで8月30日から開催されるローラースポーツの世界大会「WorldSkateGamesItalia2024」にスケートボードスラローム部門の日本代表として出場する。中学生の頃からスケボーで切磋琢磨してきた親友でありライバルでもある2人が、世界の大舞台で揃っての表彰台を目指す。
「スラローム」は、コースに置かれたパイロンを避けながら滑り、ゴールまでのタイムを競う競技。採点競技の「ストリート」や「パーク」と異なり、まだオリンピック種目には採用されていないが、海外での人気は高い。
緑が丘小学校、椚田中学校卒業生の2人。2歳から始めたスノーボードで選手として活躍し、スケボーのスラローム競技でも日本の年間シリーズチャンピオン6連覇を達成している西谷さんと、西谷さんの誘いで中学生からスケボーを始めて、国内大会で上位入賞を果たしている塚本さん。2人は5月に山梨県で開催されたスラローム日本代表選考会を兼ねた大会「NorthMt.Fuji"A"Games」に出場し、西谷さんが「ハイブリッド」で優勝、塚本さんが「ハイブリッド」3位・「ストレート」で優勝して、代表の座をつかんだ。
7月31日に市役所を訪問した2人は、初宿和夫市長や安間英潮教育長らに世界大会への出場を報告。「大会に向けた練習や準備に忙しい時期にお越しいただき、ありがとうございます。2人のご活躍を期待しています」とエールを送る初宿市長に、「一昨年前に初出場した世界大会では下から数えたほうが早い順位だった。今回こそ世界一を目指す」(西谷さん)、「初の海外遠征。世界で自分の実力がどれだけ通用するのかわからないが、2人揃って表彰台に立ち、日本のすごさを見せつけたい」(塚本さん)と、それぞれの決意を語った。
競い励まし合う
日頃は市内や横浜で練習に励んでいるという2人。スラロームが普及している海外と同じ環境で練習できる場所が国内にないため、世界大会は「ほぼぶっつけ本番。だからこそ、どんなコースでもこなせるようにならないといけない」と西谷さん。
「速さを競うわかりやさ」がスラロームの魅力と語る西谷さんと、「やっと西谷に追いついた。一緒の表彰台が目標だった」と口にする塚本さん。10年以上にわたり2人を見守ってきた西谷さんの父・哲也さんは「世界の選手と競い、頂点を目指せるチャンス。競い合い励まし合って、がんばってきてほしい」と送り出す。