梅や桜がお出迎え♡ 「子授けと安産」の御神徳がある神社【京都市右京区】
京都にあるたくさんの神社仏閣の中には、長年、子どものいる家庭が訪れご利益を授かってきたスポットもいくつかあります。
我が子の健やかな成長は親にとって何ものにも代えがたいもの。『きょうとくらす』では、子どもや家族を守ってくれる存在として、京都で長い間親しまれている神社仏閣をご紹介します!
今回は、酒造りと梅の花でその名を知られる『梅宮(うめのみや)大社』(京都市右京区)をご紹介します。実は、子授けと安産の御神徳や、授子・安産祈願のお守りもありますよ◎ ぜひチェックしてくださいね!
由来は日本神話! 酒造りを守護する神社
『梅宮大社』へは、最寄りの京都市営バス・梅宮大社前から徒歩3分ほど。バスが通る広めの市道の脇に参道へ繋がる道が伸びており、迷わずたどり着くことができます。
脇道も車通りがあるため、小さな子どもと一緒なら車で行くのもおすすめ。社殿のすぐそばにある駐車場は、参拝者なら無料で利用できますよ。
境内には本殿や拝殿、社務所、神苑があります。本殿や拝殿のあるエリアだけなら、10分もかからずにまわれる広さです。
『梅宮大社』の御祭神は4柱で、『酒解神(さけとけのかみ)』またの名を、『大山祇神(おおやまずみのかみ)』と、『酒解子神(さけとけこのかみ)』、『大若子神(おおわくこのかみ)』そして『小若子神(こわくこのかみ)』です。
御神徳の一つは、酒造守護。これは、大山祇神が木花咲耶姫命の出産を祝ってお酒を作った日本酒醸造の神話に由来します。境内には献酒がずらりと並んでいました。
安産と子授けの御神徳も
そのほかいくつかある御神徳の一つには、“安産と子授け”も挙げられます。これは、一夜にして懐妊した木花咲耶姫命が、瓊々杵尊の疑いを晴らすべく火を放った小屋の中で無事に出産したという神話にあやかったものなんだそう。
特に嵯峨天皇の妃である檀林皇后は深い信仰を寄せ、子どもを授かるよう祈願し境内にある『またげ石』をまたいだという言い伝えもあります。
『またげ石』は今も本殿の横にあり、夫婦で子授けの祈祷を受けた際に案内してもらえるのだそう。普段は本殿の前に設置された柵の間から見ることができます。
境内を彩る梅の花も楽しめる
境内には、神社の名前にも入っている梅の花がたくさん植えられています。筆者が訪れた3月中旬はちょうど見頃を迎えていて、こぼれるような紅白の梅を間近で楽しむことができました。
梅の花をはじめ、四季折々の自然を楽しむなら、神苑(入苑券が別途必要)もおすすめです。茶席を設けた島が浮かぶ池のある東神苑や、計約35種類400本もの梅が咲く北神苑と西神苑を巡ることができます。
また、神苑内には八重桜の木もあるのだそう。見頃は例年4月中旬から下旬とのことなので、桜の開花に合わせて出かけてみるのもよさそうです◎
取材日はあいにくの曇り空でしたが、親子連れや夫婦、グループなど、梅を目当てに神苑へ足を運ぶ人が多くいました。
授子・安産のお守りも必見!
『梅宮大社』では『授子お守りセット』(1,600円)と『安産お守りセット』(1,900円)といった授与品をいただけます。特に『安産お守りセット』では、檀林皇后が産床に社殿の砂を敷いて安産したことから、お守りとして産砂を授かることができます。
『授子お守りセット』には神符とお守り、『安産お守りセット』には神符とお守り、お札が含まれています。なお、『安産お守り』は単体(1,000円)もありますよ。
神符は神棚にお祀りするのが基本ですが、神棚がない場合は北側の部屋の壁や柱の目線より高い位置にお祀りします。また、お札は妊婦さんが過ごす部屋の北側にお祀りするといいのだそう。
真っ白なお守りは手のひらに収まる大きさながら、持っているだけで心強い気持ちに。お願い事が叶ったら、お礼の気持ちとともにお納めしてくださいね。
日本神話に登場する神々をお祀りし、古代の皇后が子どもを授かったという伝承を持つ『梅宮大社』。ぜひ、訪れてみてくださいね!
【詳細情報】
梅宮大社
住所:京都府京都市右京区梅津フケノ川町30
電話番号:075-861-2730
参拝・受付時間:【祈祷】9:30~16:30【神苑拝観】9:00~17:00
拝観料:無料 ※神苑は別途入苑券(大人・600円、小人・400円)が必要
駐車場:あり(参拝者無料)
文/さとみ縁
【画像】梅宮大社/さとみ縁
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