猫の『お尻のケア』3つのアイデア ウンチのあとは拭いたほうがいいの?
猫のお尻、拭くべき?そのままで大丈夫?
結論からお伝えすると、ウンチのあとでも、猫のお尻を拭く必要はありません。猫にはグルーミングの習慣があり、基本的には自分でお手入れができるからです。
ただし、猫の性格によってはグルーミングせずに放置することがあったり、肥満や高齢になってくると、猫自身のお手入れだけでは行き届かなかったりする場合も考えられます。
下痢のときは汚れもつきやすく、ウンチの切れが悪いときは、お尻を床に引きずって歩く「お尻歩き」をすることもあるでしょう。
こうした場合には、飼い主さんがサポートしてあげることが必要です。
1.汚れはやさしく拭き取ろう
毛が生えていないお尻周りはデリケートのため、乱暴に扱うと炎症の原因になることがあります。
無理に汚れをこすって、猫のお尻を傷つけてしまわないよう、ぬるま湯でふやかしたコットンを使って、軽く押さえるようにしながら汚れを浮かせましょう。
アルコール成分などが入っていない、ペット用の体拭きを使うのも有効的です。猫の手足拭きや、汚物を掃除する際にも役立つでしょう。
もし下痢が続いていることを把握しているのであれば、トイレ直後を狙って拭くのもひとつの方法です。汚れがこびりつく前の状態であるため、比較的スムーズに取り除くことができるでしょう。
また、下痢が出ること自体が問題なので、下痢が続く場合は動物病院で相談しましょう。
2.お尻周りの毛をお手入れしよう
長毛種の猫は、毛が長いためウンチが絡みやすく、事前のお手入れが大切です。
一般的に猫は、トリミングの必要がないと言われていますが、長毛種の場合は、トリミングをした方がよいこともあります。
バリカンを使う作業となるため、誤って猫の皮膚まで傷つけてしまわないよう、慎重に進めてください。特にお尻周りは尿道など絶対に傷つけてはいけない部分や、尾の裏側に太めの血管が走っているなど、気をつけなければいけないところがたくさんあります。ハサミは危険なのでペット用バリカンを使いましょう。
もし自分で行うのが心配な際は、一部の動物病院やトリミングサロンでも対応可能なため、プロにお願いしてみてはいかがでしょうか?
また、短毛種の猫であっても、汚れが付着する可能性はあります。細かい目のコームを活用し、やさしく毛を梳かしながら取り除くのもよいでしょう。
3.お尻の状態を定期的に確認しよう
猫のお尻の状態は、定期的に確認することを習慣づけましょう。
汚れ以外でも、気にかけてあげたいポイントとして「赤く腫れていないか」を確認しましょう。腫れている場合は、すでに炎症を起こしている可能性があります。
また「白い米粒のようなものがついている」ならば、条虫に寄生されていることも考えられます。
一見異常がないように見えても、猫の行動に変化が見られる場合には、注意が必要です。
先に解説した「お尻歩き」のほか、お尻を頻繁に舐めるような仕草が見られる場合は、肛門自体の炎症や肛門嚢の破裂など、何かしらの不調のサインかもしれません。
こうした異変を見つけたら、動物病院で診てもらいましょう。
まとめ
猫は、自分でグルーミングする習慣があるため、基本的には飼い主さんのケアを必要としません。しかし、お尻の汚れ具合が気になったり、猫自身でお手入れが難しかったりする場面では、サポートが必要です。
デリケートゾーンのため、傷つけてしまわないよう、ぬるま湯でふやかしたコットンやお尻拭きを活用しながら、やさしく取り除いてあげましょう。
長毛種の猫は、毛の絡みを予防するため、お尻周りの毛をカットするのもひとつの手です。
汚れだけではなく、お尻の状態や猫の行動に異常がないかも気にかけてください。
今回ご紹介した方法を実践しながら、愛猫の健康を守っていきましょう。
(獣医師監修:唐野智美)