船でのフカセ釣りで良型イサキ好捕【鹿児島・金太郎】ゲストのコバンザメに舌鼓
鹿児島・長島沖の船フカセ釣りにハマった井垣伸也さんとチャゲアス完全コピーバンドK‐ingこと古賀國晃さん、地元の住田雄司さんと8月12日に火ノ浦港(鹿児島県出水郡)の遊漁船・金太郎に乗り込んだ。ターゲットはイサキ、クロ、マダイ。古賀さんは船フカセが初めてということもあり期待も膨らむ。
船でフカセ釣り
午前6時出船、30分ほどで瀬に着ける。瀬までの距離は18m前後で仕掛けをしっかりと沈めて底から少し上を流していくと、まきエのオキアミ生やボイルに反応した魚が食ってくる。タナまで仕掛けが入っていることが確認しやすいのが二段ウキ。まきエが効いてくるまでしばし辛抱の釣りとなる。
初ヒットは住田さん、デカいイサキが上がってきた。型の揃っている南極オキアミ2匹掛けの食いが良いようだ。
コバンザメが連発
魚探を見た船長が群れがいることをアナウンス。しかしイサキが続かない。青物のような大きな魚が近くにいる可能性の方に意識が傾く。そんな中、大きくサオを曲げたのはまたしても住田さんだ。力強く走るしドラグは鳴るしラインが出される。ようやく姿を見せたのはなんと体長1m近いコバンザメ。きっちり上アゴにハリ掛かりしているので逃げられない。イサキの大群を取り囲んでいたのはコバンザメの群れだ。その後、井垣さんにもコバンザメが食ってきた。つけエはGクリル遠投。
どの層にもコバンザメがいて、お手上げ状態。「コバンザメはトロみたいにうまい魚ですよ」と船長。誰も食べたことがないのでにわかに信じがたく、イサキが釣れるよう願うばかり。
イサキもぽつぽつヒット
まきエの量を増やしていろんな魚の活性を上げる作戦にでた井垣さんにシイラやカツオが食ってきた。
ぽつぽつとイサキも食ってくるが、古賀さんはまだ船フカセのコツをつかみきれていなかったので井垣さんが同じ仕掛けにするようアドバイス。潮の流れが刻一刻と変わるのでガン玉の重さを替えていかないとアタリがでにくい。仕掛けを引っ張ってくれる潮に素早く入れないと、表層の潮にミチイトが取られて出ているが仕掛けが入っていかない状況だけが続く。
船フカセ初挑戦にしてコバンザメの猛攻に翻弄(ほんろう)された古賀さんだったが、ラストのひと流しでイサキを食わせることに成功し、なんとか全員安打で納竿とした。
邪魔をしてくれたコバンザメだが、その食味はマグロに似ていて、大変美味であり、食べた感想からコバンザメの方が本命だったかもしれない。
<週刊つりニュース西部版APC・久保和之/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース西部版』2024年9月6日号に掲載された記事を再編集したものになります。