色鮮やかなシャッターアート 高校生ら描く 名張・蔵持市民センター
青空に虹、風船、可愛らしいクマをペイントした色鮮やかなシャッターアートが7月26日、三重県名張市の蔵持市民センター(蔵持町原出)にお目見えした。「フォトスポットとして人気になってほしい」と願いを込め、名張高美術部と英心高桔梗が丘校文芸ゼミの生徒ら約15人が4日間かけて描いた。
同センターの「夏休みこどもスペシャル企画」の一環。両高が同センターからの依頼を快諾し、コラボが実現した。
シャッターは、センター入り口の隣にある防災備品を収納する倉庫のもので、市道に面している。大きさは縦横約2・5メートル。訓練などの時以外、通常は閉めたままだという。
絵のデザインを考えた名張高1年の稲垣朱莉さん(15)は「地域の皆さんが楽しくなるように、活性化につながるようにと思いを込めた。近くにこども園や小学校があるので、小さい子たちにも喜んでもらえるよう可愛らしい絵にして、立体感にもこだわった」と話した。左側の風船の下は、人が手を添えて写真を撮れるように空けてあるという。
参加した英心高3年の小松仁さん(17)は「人としゃべるのが苦手で始めは不安だったが、来てみたら絵や歌の趣味の話で盛り上がり、暑さを忘れるほど楽しかった」と笑顔を見せた。
活動したのは23日からこの日までの午前中で、センターでは館内に熱中症対策の休憩スペースを設けたり、アイスを提供したりと、子どもたちの活動を手厚くバックアップ。三瀬幸綱センター長(76)は「楽しく元気に描いてくれてよかった。地域の中で、人が集まる一つのスポットができた」と喜んでいた。