【えっ】柿生の読み方は「かきなま」ではなく「かきお」だった / 降りたことが無い駅で降りてみる『柿生駅』編
人間、長く生きていても知らないことがたくさんある。例えばあなたは「柿生」をなんと読むだろうか? 私(サンジュン)はまんまと「かきなま」と読んでしまったが、正解は「かきお」である。
というわけで、見切り発車でシリーズ『降りたことが無い駅で降りてみる』が始まった。記念すべき第1回は、成り行きで訪れることになった小田急線の「柿生駅編」をお届けしよう。
・成り行き
私が柿生駅を訪れることにした理由は2つ。1つは「町田駅」に用事があったこと。そして2つ目は「小田急線沿線に何かないかな~?」と路線図を見ていたところ「柿生」が読めなかったからである。
そもそも固有名詞は難読なものが多く、私の育った「本八幡(もとやわた)」を「ほんはちまん」と読む人が多くいる。ちなみに兵庫県の「小林駅」は「こばやし」ではなく「おばやし」だ。はい、無理。
なので私が柿生を「かきなま」と読んだのも無理はない話で、逆に取っ掛かりとしては良かったのかもしれない。でなければ私は一生「柿生駅」で下車することはなかっただろう。
・神奈川県の駅
さて、柿生駅は住所でいうと神奈川県川崎市麻生区に位置している。都心から見ると新百合ヶ丘駅の1つ向こうの駅で、町田駅からは3つ手前。新宿からはざっくり30分足らずで到着した。
ちなみによくネタにされるが、結局のところ町田は東京都なのにその手前の柿生が神奈川県とはいったい? 小田急線とは縁が無いためか、あの辺りの地理はサッパリわからん。
で、柿生駅である。Wikipediaによれば柿生駅は麻生区内に戦前からある唯一の鉄道駅なんだとか。そのためか広々としたロータリーもなければタワマンもなく、非常にのどかな印象を受けた。
南口改札を出ると徒歩3秒のところに団子屋さんがあり、その向かいのファミリーマートでは外で野菜を販売している。「DVDダビング」を打ち出しているカメラ店もいい味を出しているではないか。
また北口には「マルエツ」と「そうてつローゼン」の2つのスーパーがあったため、意外と暮らしやすい街なのかもしれない。駅周辺に多くのマンションやアパートがあったのは、そういうことなのだろう。
・行列を発見
んで、フラフラと柿生駅周辺を散策していると何やら人だかりを発見した。平均年齢は軽く60歳を超えているかと思われるが、お目当てはどうやら「とんかつ」のようだ。
こちらは「とん鈴」というお店で、確か「柿生」で検索したら「柿生 とん鈴」と出てきたような……? いずれにせよ行列が出来ていたのは「とん鈴」だけだったので、柿生有数の人気店であることは間違いなさそうだ。
というわけで、30分ほど並んで「とん鈴」で食事をすることに。注文したのは「ロースかつ定食」で価格は税抜き1600円。メニューにはとんかつ以外にも刺身やあん肝などがあったので「とんかつ屋兼小料理屋」なのかもしれない。
で、ロースかつは荒い衣に包まれた豚肉が激ウマ! とん鈴では鹿児島産の黒豚を使用しているとのことだが、確かに旨味がとても濃い豚肉であった。いや、これはきっと「柿生No.1グルメ」なんでしょう!
・いい街だった
結局のところ2時間ほど柿生駅をフラついたが、町田駅まで3駅で新宿までも30分弱の立地を考えると、非常に住みやすい街なのだろう。基本的には車必須かと思われるが、駅前に限れば車も必要もあるまい。
戦前からあることからもわかる通り、駅と周辺の施設がやたら近くにあるなど、歴史を感じた柿生駅。「とん鈴」も非常に美味しいお店だったので、機会があればぜひ1度お出かけいただきたい。
参照元:Wikipedia 、 とん鈴
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.