【合計1億2,930万円の被害】新潟県上越市で特殊詐欺事件が発生、「極秘で内密に捜査が行われている」
上越警察署
上越警察署は4月23日、特殊詐欺(オレオレ詐欺)被害の届出を受理し、現在捜査中であると発表した。
被害に遭ったのは、新潟県上越市居住の70歳代女性。1月28日昼ころ、女性宅に「今後、この電話は使用できなくなります」などという音声ガイダンスの電話がかかってきた。
女性が案内された番号を押すと、「上野警察署の刑事」を名乗る男性などにつながり、「何か隠していることはないか」、「上野の銀行であなた名義の口座を買ったと言ってるものがいる」、「あなたは巻き込まれただけかも知れないが、証拠があるのであなたは重要参考人になります」などと言われた。
女性は、上野警察署に向かうと伝えたが、刑事を名乗る男性は「これは特殊な事件で警察や銀行員、いろんな人が関係している。さらに極秘で内密に捜査が行われている。担当している人以外知らない事件なので上野署に行っても誰も分からない」などと伝え、メッセージアプリのインストールと、同アプリを使用した提示連絡を指示された。
その後、女性宅に「検察官」を名乗る男性から電話があり、「事件解決するまでの間、あなたの全財産の口座が凍結されることが決まりました」、「事前調査というものがあります」、「お金を仮想通貨にすると、番号が付いてあなたのお金が犯罪に関与しているかを判断する。番号をひとつひとつ調べて何もなかったらあなたのところに戻します」などと指示された。
女性は指示に従い、2月25日から3月17日までの間、22回にわたって、合計1億2,930万円をインターネットバンキングで指定された口座に送金し、だまし取られた。
その後、検察官を名乗る男性から「預けたお金を返還してほしいのであれば、保釈金として事前調査を同じ金額を払ってください」などと言われたことから、女性は家族に相談し、だまされたことに気付き警察に通報した。
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