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日帰りで行く 群馬の魅力再発見の旅「高崎市 新町」-群馬県高崎市

タウンぐんま

日帰りで行く 群馬の魅力再発見の旅「高崎市 新町」

タウンぐんまが“日帰り旅行”を提案するコーナー。
今回は小さいエリアながらも魅力あふれる高崎市の「新町」を紹介する。滞在時間も併記したので、旅の参考にどうぞ。

【取材協力】高崎市新町商工会

高崎市 新町

高崎市新町は群馬県南西部に位置する町で、江戸時代には中山道の宿場町として栄えた。
北部には烏川が流れ、冬季には白鳥の姿を見ることもできる。
地元の名物や史跡も点在していて、観光や散策などに最適な魅力あふれる地域だ。

新町の魅力を発見する日帰り旅


歴史・グルメ・ひな祭りで充実の一日

高崎市新町には、歴史を感じられる神社や古戦場、老舗のほか、全国にその名が知られている銘菓の製造拠点などが点在する。
そんな新旧の魅力が入り交じる新町に足を運んでみよう。

マップ片手に町内を散策


町の魅力を発見できる“ひな人形巡り”

新町では、毎年2月から3月にかけて「新町ひなまつり」(新町まちづくり塾主催)が盛大に開かれる。
元々は家庭で飾らなくなったり、不用になったりしたひな人形を集め、町内の店舗などに飾る祭りとして2007年に始まった。
現在は明治天皇が北陸・東海地域の巡幸で宿泊された高崎市指定史跡の「明治天皇新町行在(あんざい)所」をメイン会場に、商店や飲食店、市の施設など40か所で、ひな人形やつるしびなが飾られる。
ひな人形は、代々受け継がれた貴重なものや、寄贈されたものなど多種多様なので、その違いを見て回るのも楽しい。

高さ1m10cmある大型のひな人形を飾る於菊稲荷神社。
新町商工会では珍しい「御殿飾り」を見ることも。

この祭りでは、地域住民が一体となって盛り上げ、訪問者と交流することを大切にしている。
商店主らとの会話を通じて町の歴史やひな人形に込められた思いをひも解けば、新町についてより深く知ることができるはずだ。

かどふじや米穀店では1953年(昭和28年)に作られたひな壇飾りを展示。

期間中は、メイン会場で“おひな様のタペストリー”や地場産野菜、ちらし寿司の販売を行うバザー(期間中の毎週日曜)のほか、神流川合戦太鼓や園児による合唱などを披露する音楽祭(3月2日)といった催しも。
会場ではひな人形の設置場所や、おすすめスポットが記載された「雛ひなめぐりマップ」を配布するので、マップ片手に町内を巡ってみて。

展示場所はピンクのタペストリーが目印。
雅な音楽祭の様子。

第19回 新町ひなまつり

【日時】2月9日(日曜)~3月2日(日曜)
※時間は施設により異なる。

【会場】明治天皇新町行在所ほか

【住所】明治天皇新町行在所/高崎市新町2822

【料金】観覧無料

【問い合わせ】新町まちづくり塾(高崎市新町商工会内) 0274-42-0930

朱塗りの鳥居が導く「於菊(おきく)伝説」の地


於菊稲荷神社


〈滞在時間〉30分~1時間

立派な造りの本殿。同神社には年間を通じて多くの人が参拝に訪れる。

神社の歴史は1582年の神流川合戦後、北条氏が古いほこらを再建したのが始まり。
江戸時代に信心深い女性・お菊の伝説にちなみ、その名で呼ばれるようになったという。
1761年に現在の広々とした境内へと整備された。五穀豊穣や商売繁盛の神である宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)を祭り、地元住民から親しまれている。
鳥居をくぐった先には2017年に完成した社殿があり、境内では狐塚(きつねづか)や神楽殿、太子堂を見ることができる。
社務所では貴重な資料を鑑賞できるほか、季節ごとに変わる御朱印やお守りを受けることも。

連なる朱色の鳥居が神秘的な雰囲気を醸し出している。
「白狐社」には参拝者の願いが書かれた小さなお稲荷様が並ぶ。
高崎市指定重要文化財の「於菊稲荷神社水屋 附手水鉢石」。「冰香」の筆跡は寛政の大詩人・大窪詩仏の書によるもの。
参道にはかわいらしい狐のイラストが。

於菊稲荷神社

【住所】高崎市新町247

【営業時間】9:30~16:00

【問い合わせ】0274-42-3303

笑顔が絶えない夫妻が営む老舗菓子店


酢屋製菓舗

創業100年の歴史を誇る菓子店。大正時代、酢の商店として歩み始め、菓子店になった今も屋号を残している。
看板商品「みそまんじゅう」(150円)は、1964年の東京五輪に合わせて誕生。
みそを練り込んだ生地に、2種類の白あんを使用した一品だ。また、「中山道最中」(170円)は、新町名物として知られている。
店を切り盛りするのは3代目の石岡孝夫さんと邦子さん夫妻。優しい笑顔が訪れる人々を和ませる。

酢屋製菓舗

【住所】高崎市新町2664

【営業時間】7:00~18:00

【休み】月曜

【問い合わせ】0274-42-0021

全国に名が知られる銘菓の生産拠点


ガトーフェスタ ハラダ本社工場


シャトー・デュ・エスポワール


〈滞在時間〉30分~1時間

高崎工場と合わせて1日に100~150万枚のガトーラスクを生産。

「ガトーフェスタ ハラダ」の本社工場、「シャトー・デュ・エスポワール」。
ここではガトーラスク「グーテ・デ・ロワ」の製造工程を見学できる。独自の製造ラインは品質と効率性を追求した工程が見所で、途中の特設スペースではここでしか味わえない「グーテ・デ・ロワ ブリュレ」の試食も。
隣接する「本館シャトー・デュ・ボヌール」では、限定商品やギフト用の詰め合わせを購入できる。
銘菓の聖地にぜひ足を運んでみて。

目の前で実演してくれる「グーテ・デ・ロワ ブリュレ」。もっちりした食感に、バターと焦がした砂糖が絶妙なハーモニーを奏でる。
ガトーラスクには欠かせない生地づくりから発酵、オーブンでの焼き上げまでを行う製造ライン。

ガトーフェスタ ハラダ本社工場

【住所】高崎市新町1207

【営業時間】10:00~17:00
※売店は19:00まで。

【料金】工場見学/無料

【休み】日曜、1月1日〜3日
※売店は1月1日のみ。

【問い合わせ】本社/0120-060-137(月〜金曜)、売店/0274-43-1100

名物「自衛隊カレー」を堪能


Barrie Base Cafe

「自衛隊カレー」(スープ、ドリンク付き935円)

新町駅からほど近い同店は、昼はカフェ、夜はカフェバーとして地元住民の憩いの場になっている。
特に人気なのが新町に駐屯する陸上自衛隊直伝の「自衛隊カレー」で、“本物の味”が堪能できると評判だ。また地元の餃子(ギョーザ)専門店「餃子のあかぎ」の餃子や地元のイベントでも好評の塩唐揚げ、ロコモコ、グリルチキンなどのプレートもおすすめ。
ソフトドリンクはもちろん、アルコール類やおつまみも豊富にそろう。
ペットと一緒に利用できるテラスではBBQもできる。

Barrie Base Cafe

【住所】高崎市新町2137-3

【休み】水曜

【問い合わせ】0274-42-8211

【営業時間】ランチ/11:30~14:00 L.O.
ディナー/18:00~22:00 L.O.
※土・日曜、祝日は終日営業。

\こちらもおすすめ/

とり料理たなか

鳥肉料理のテイクアウト専門店。
餅と鳥肉を串に刺して揚げ、秘伝のタレを絡めた新町名物の「かち鳥もち」(150円)を始め、手羽先や唐揚げといったさまざまな鳥料理を販売している。
店内にはイートインスペースも。

とり料理たなか

【住所】高崎市新町2145-3

【営業時間】11:00~18:30

【休み】月曜、第2・第4火曜

【問い合わせ】0274-42-0470

佐登美屋

1960年創業の茶そば専門店。
抹茶を溶かした水でそば粉をこねて作る鮮やかな緑の茶そばは、強いコシと抹茶の香りが魅力。
3種類の出汁を組み合わせたそばつゆとの相性も抜群だ。
季節の野菜を使った天ぷらも味わいたい。

佐登美屋

【住所】高崎市新町1438-4

【営業時間】11:30~14:30

【休み】月・木曜

【問い合わせ】0274-42-0452

しんまち桜まつり

恒例の春祭り。
陸上自衛隊新町駐屯地内の桜並木をメイン会場に、地元飲食店が模擬店の出店を行う。
また同時開催の「新町駐屯地 創設74周年記念行事」では、観閲式や訓練展示などを見ることも。

しんまち桜まつり

【日時】4月5日(土曜)、6日(日曜)
一般開放/8:00〜16:00
しんまち桜まつり/10:00〜15:00

【会場】陸上自衛隊新町駐屯地

【住所】高崎市新町1080

【問い合わせ】高崎市新町支所 地域振興課 0274-42-1234

旅行後記

コンパクトな町ながら歴史を感じる史跡や神社のほか、全国的な人気を誇る銘菓の生産拠点といった見所が多く、楽しみながら散策することができた。
紙面で紹介した以外にも歴史的価値の高い史跡や人気の飲食店が数多くあるので、再度訪問してみようと思う。

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