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早期に発見して早期に治療しよう 胃がん・大腸がんのはなし

チイコミ!

早期に発見して早期に治療しよう 胃がん・大腸がんのはなし

日本人の半数が一生のうちに何らかのがんにかかるといわれています。

患者の割合が多い胃がんと大腸がんについて、予防法や検査について知っておきましょう。

※この記事は船橋市立医療センター・船橋市西図書館共催による医療講座「胃がん・大腸がん―早く見つけて、早く治療―」(講師/同センター消化器内科 小林照宗氏)を参考に作成しました。

クイズ
自治体の胃がん・大腸がん検診の受検者●人中1~2人にがんが見つかります。●に入る数字は?
【1】100 【2】1,000 【3】10,000
※答えは記事の最後にあります

がん対策の基本は予防、検診、早期発見

がんになりやすい場所は、男女ともに2位が大腸がん、同じく4位が胃がんです。

男性では5人に1人、女性は8人に1人の割合でどちらかのがんにかかることに。

日頃からリスクを減らすような生活習慣・食習慣を心がけ、予防に努めましょう(図1参照)。

たとえがんになっても、早く発見すれば体への負担が少ない方法で治療でき、罹患(りかん)後も不自由なく食事を楽しめます。

症状が出ていなくても、定期的な検診や人間ドックで早期発見に努めましょう。

初期がんの発見に効果的な内視鏡検査

胃がんと大腸がんの検診には図2のようなものがあります。

バリウムを使う胃部エックス線検査では、ある程度がんが進行して胃の表面に凸凹ができていないと発見が難しいという弱点があります。

一方、胃部内視鏡検査(胃カメラ)では直接病変を観察でき、必要に応じて組織検査を行うことも可能です。

自治体の大腸がん検診では便潜血検査が行われています。

陽性となるのは受検者の5%前後で、さらに精密検査として内視鏡検査(大腸カメラ)を受けて大腸がんが見つかる確率は2〜4%。

そのため陽性判定を過剰に恐れる必要はありませんが、精密検査は必ず受けましょう。

治療には薬物療法(抗がん剤)と手術療法があり、手術療法には(体への負担が大きい順に)開腹手術、腹腔鏡手術、内視鏡手術があります。

内視鏡手術なら内視鏡検査の延長で患部を取り除くことができ、胃や腸をそのままの形で残すことができます。

ただし内視鏡治療ができるのは、がんが表面の粘膜にとどまっているごく初期の段階に限られます。

検診だけで安心せず、必要と診断されたら精密検査を受け、せっかくの早期発見のチャンスを逃さないようにしましょう。

クイズの答え/【2】の1,000

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