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今すぐできる「多汗症」チェックリスト&汗を防ぐ3つのセルフケア

ウレぴあ総研

「周りと比べて自分だけ汗をかいていることが多い」「夏はすぐに汗だくになるから外出がイヤになる……」そんなお悩みはありませんか?

汗はからだの体温調節に欠かせないものですが、あまりにも大量だと日常生活に支障が出て困りますよね。

今回は、汗をかく原因や汗を抑える対策方法について解説します。

汗をかきやすいあなたは、多汗症かも?

日常生活に支障が出るレベルの多量の汗は、多汗症の症状かもしれません。

多汗症の種類は、全身に大量の汗をかく「全身性多汗症」と、手のひらや足裏、わきなど特定の部位のみ汗をかく「局所性多汗症」があります。多汗症の主な原因は、自律神経の乱れです。

通常、自律神経は体温が上がると交感神経を優位にし、発汗を促して汗を肌表面から蒸発させることで体温を下げます。そのあと、体温が下がると副交感神経を刺激して汗を落ち着かせます。

しかし、ホルモンバランスの乱れやストレス、生活習慣の影響で交感神経と副交感神経のバランスがうまくとれなくなると、多汗症になってしまうのです。

とくに、更年期は女性ホルモン(エストロゲン)の減少で自律神経が乱れやすくなるため、ホットフラッシュによる顔面の発汗など汗の悩みが増える傾向にあります。

汗っかきが気になる人は、多汗症のセルフチェックを

以下は多汗症の特徴です。汗が気になる人はセルフチェックをしてみましょう。

・手のひらやわきが常に湿っている
・手汗やわき汗で日常生活に支障が出る
・汗の心配が常に頭から離れない
・緊張すると大量の汗をかく
・急に汗が止まらなくなることがある
・気温に関係なく汗をかく
・汗の量が多すぎて着替えが必要
・多汗症の家族がいる

多汗症の原因が自律神経の乱れの場合、生活習慣を改善することで症状が緩和するかもしれません。

ただし、多汗症の原因のなかには、糖尿病や甲状腺機能亢進症などの病気、薬の副作用、遺伝などが関係していることもあります。

病気や薬の副作用が疑われる場合は、早めに医療機関を受診し、医師に相談しましょう。

ハピママ*

発汗を予防する3つのセルフケア

自律神経を整え、発汗予防の効果が期待できるセルフケアを3つご紹介します。

1 食生活に気をつける

発汗を予防するには、交感神経を刺激して汗をかきやすくする食べ物を避けましょう。交感神経を刺激する食べ物には、辛味や酸味の強いもの、カフェインなどが当てはまります。

逆に、神経の高ぶりを抑える効果が期待できる栄養素を積極的に摂りましょう。玄米に含まれる「GABA」やバナナや乳製品から摂れる「トリプトファン」などがおすすめです。

女性ホルモンの減少が自律神経の乱れに関係している場合、大豆製品に含まれるイソフラボンを摂るのも、発汗を抑えるのに効果的でしょう。

2 ツボを押す

以下のリラックスのツボを押すことで、副交感神経を優位にし、発汗を抑制できる可能性があります。

・合谷(ごうこく)

手の甲を上にして、人差し指と親指の間を人差し指の骨沿いにたどっていく途中の指の止まる部分にあるツボです。

精神を安らかにしたり神経の流れをよくしたりする効果が期待できます。

・労宮(ろうきゅう)

手を握ったときに、中指の先が手のひらにあたる位置にあるツボです。興奮した精神を落ち着かせ、内臓の働きを健やかにします。

汗をかき始めたときに、上記のツボを刺激しながら数回深呼吸をしましょう。

3 生活習慣を整える

生活習慣が乱れていると交感神経優位の状態が続きやすくなり、汗の量が増えてしまいます。発汗を抑えるには、自律神経を整える生活習慣に変えていきましょう。

たとえば、生活リズムを一定にする、寝る前はスマホを控える、睡眠時間を十分にとる、朝起きたら日光を浴びる、バランスのいい食事を摂る、湯船に浸かる(半身浴)、ウォーキングのような運動を適度にするなどが自律神経を整える生活習慣です。

汗っかき対策には漢方薬もおすすめ

漢方薬の自然由来の生薬が体内の乱れたバランスを整えることで、根本から多汗症の予防・改善に働きかけます。

多汗症には、
・水分代謝の乱れを改善する
・ホルモンバランスや自律神経の乱れを整える
・汗腺を引き締める
などの働きを持つ漢方薬を、体質に合わせて選びましょう。

また、漢方薬は体質改善に働きかけるので、気になる汗のにおいにもアプローチが可能です。

汗が気になる人におすすめの漢方薬

・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

からだの水分代謝を整えることで、過剰な汗を抑えます。ぽっちゃりとしていてむくみやすい人に。

・桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)

汗腺の締まりをよくして、過剰な発汗や寝汗に働きかけます。体力が低下している人に。

漢方薬は、自分の症状や体質に適したものを選ぶことが重要です。自分に合わない漢方薬を使っても効果を実感しにくく、場合によっては副作用が出ることもあるので注意しましょう。

適した漢方薬を見極めるのは難しいため、漢方に精通した医師や薬剤師に相談するのが大切です。スマホで気軽に専門家に相談できる「あんしん漢方」のような、オンライン個別相談も話題です。あんしん漢方はAI(人工知能)を活用し、漢方のプロが効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれるオンライン漢方サービス。

お手頃価格で不調を改善したい人は、医薬品の漢方薬をチェックしてみましょう。

汗を多くかいてしまうのは、自律神経の乱れが関係しているかもしれません。発汗を予防するには、食生活の改善やツボ押し、入浴などが効果的です。また、自律神経を整える漢方薬を活用してもいいでしょう。

更年期やストレスが汗の原因の可能性があると感じた人は、この記事を参考にぜひ今日から発汗を予防するセルフケアを始めてみましょう。

参考:ロート製薬「「多汗症」の原因、予防法・対処法について」
MenotechLife(メノテックライフ)「女性の異常な発汗とは?汗が出る原因と抑えるための対策」

<この記事の執筆者>

あんしん漢方 ライター
円山 真由佳(えんやま まゆか)

医薬品登録販売者。ドラッグストアでの医薬品・化粧品販売を経て、市販薬の使い分け方を広めるべく執筆・情報発信を行う。美容薬学・アロマテラピーの資格を保持し、インナーケアや女性の不調ケアにも精通している。

表面的な悩みの奥にある潜在的な悩みをくみとり、対症療法ではなく根本改善を目的としたアドバイスを得意とする。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。

(ハピママ*/あんしん漢方)

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