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忙しい日常にひと息を。歴史を紡ぐ自家焙煎コーヒー 岩国市「坊主珈琲」

山口さん

岩国市玖珂町ののどかな地域に、コーヒー豆の焙煎所があると聞いて、行ってきました!
2022年にオープンした自家焙煎珈琲の「坊主珈琲」(山口県岩国市玖珂町1266-1)です。

【写真はこちら】歴史と新しさが融合したおしゃれ空間

喫茶店の歴史を受け継ぐルーツ

「坊主珈琲」は国道の脇に走る道路沿い、田畑の広がる地域にある、一見すると普通のガレージ。
しかし中に入ると、スタイリッシュでありながらどこか懐かしさを感じる空間が広がっています。

ここには、昔ながらの喫茶店の味わいと、歴史と想いが詰まっていました。

どこか古き良き喫茶店を彷彿とさせるのは、店主さんのご家族が昔営んでいた喫茶店がルーツだからなんです。
その喫茶店は、岩国市内の商店街で「江上珈琲店」という名前で30年以上も親しまれてきました。
しかし、時代の移り変わりと共に一度幕を下ろすこととなり、現在は実家の倉庫を改装してコーヒー豆の焙煎所として生まれ変わりました。

今ではその味を息子さんが受け継ぎ、丁寧にコーヒー豆を焙煎しています。

当時の喫茶店からオリジナルの味まで

「坊主珈琲」では、酸味を抑えた中深煎りが基本。
子どもの頃から馴染みのある「江上珈琲店」のような、当時の喫茶店ならではの深い味わいを再現しつつ、いくつものコーヒー豆を試しながらオリジナルの味を追求しているそうです。

店頭では約10種類のコーヒー豆が揃っており、オリジナルブレンドも用意されています。
100g単位で購入できるため、自分好みのコーヒー豆を気軽に試せるのも嬉しいですね。

店内では、挽きたてのコーヒーをいただくこともできます。

ホットコーヒー 400円

私も一杯いただいてみましたが、しっかりとしたコクと深み。
まさに昔の喫茶店のように、コーヒーを楽しむという言葉がピッタリ!

取材日(2025年4月25日)の翌日からは、カフェオレにコーヒーゼリーが入った新メニュー「コーヒーゼリー」の販売もされるそうです。これは、絶対食べたい〜!

また、ドリップパックの販売もされており、パッケージには店主さんが綴った温かいメッセージが添えられています。
どれも、日常の中でつい忘れてしまいがちな大切な思いを思い出させてくれる言葉ばかり。

実は店主さんは、住職もされているそう。だから、お店の名前も「坊主珈琲」なんですね。

「コーヒーは、日常の忙しさからちょっと離れて、ほっと一息つきたいときに飲むものだと思うんです。香りや味わいを楽しみながら、目の前のことに向き合える瞬間を作れることができたらいいなと思っています」という店主さんの思いが詰まっています。

ドリップバックの5個入りセットでは、お店のロゴが印刷された可愛い紙袋に入れてくださるので、ちょっとした手土産にもぜひ!

農具倉庫をリノベーション

店舗は、農機具を保管していた倉庫をリノベーションして作られました。
オープン当初は焙煎室のみでしたが、「ここでコーヒーを飲みたい」というお客様の声を受け、現在の形へと進化したそうです。

内装は倉庫の鉄骨構造をそのまま活かして剥き出しになっていたりと、外観からは想像できないほどおしゃれな空間!
しかし、店内の至るところに、以前の「江上珈琲店」から引き継いだものが店内の随所に散りばめられており、どこか懐かしく親しみのある気持ちにさせてくれます。

実際、その頃からの常連さんが今でもこのお店に足を運び、コーヒーを購入されることもあるそうです。

椅子に刻まれた江上珈琲店の刻印
江上珈琲店の看板

人とのつながりを大切に

このお店の内装やロゴデザインは、店主の知人やご両親の知人が手掛けてくれたのだとか。

店主さんは、「敷居が高いお店ではなく、もっと身近な場所にしたい」との思いから、来店したお客様には「いらっしゃいませ」ではなく「こんにちは」と声をかけるのだと言います。
ここでは、ただコーヒーを飲むだけでなく、人と人との温かなつながりや、コーヒーを味わう時間も大切にされています。私自身もコーヒーをいただいて心がほっこり、今あるものに感謝して大切にしたいと思いました。

たまにはコーヒーを買うことを目的にお出かけしてみるのはいかがでしょうか?
「坊主珈琲」では、きっと心に残る一杯と出会えることができるはずです。

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