家にあるものでフライタイイング(毛針作り)のススメ 不恰好でも釣れる?
最近知り合いからフライを自作したいと言われた筆者。しかし、いきなり一から作るとなるとかなりハードルが高くなってしまうのがフライタイイング。もしかしたらそう感じている人が他にもいるかと思います。今回はそんなフライ製作に必要となる材料についてご紹介します。
毛鉤のマテリアルは高価
フライフィッシングのもう一つの醍醐味。それはタイイング。自分で疑似餌を一から作り、できたフライで魚が釣れるかどうか試す。そして作ったフライで魚が釣れたら喜びはいつもの倍。思い返すと、自分の自作の道はここから始まったような気もします。今でも暇があればたくさんのフライを作っています。
そんなフライを作るのに必要なマテリアル(材料)。今でこそ購入してフライを作っていますが、このマテリアルは中々にお値段が高い……。昔は祖父の余ったマテリアルで巻いていましたが、自分で購入するとなると中々手が出せなかった思い出。今では物価高の影響でさらに高額になっている材料もあります。
フライフィッシングは敷居が高い釣りと言われていますが、その理由がここにあります。そんな時に、筆者は家にあるモノを代用してフライを作っていました。今回はその中で厳選して二つの材料について語ろうと思います。
はたき
フライを作ったことがある人なら、一度は使ったことがあると思うはたき。子供の時はこれを使ってよくフライを作っていました。
簡素なフライしか作れませんが魚はちゃんと釣れるので、子供の頃の筆者がとても重宝した材料です。引き出しを覗けば案外あったりするので、フライを作ってみたい人にとって手に入れやすい材料だと思います。
羽の色が違うものを使えば差別化できますし、色んなバリエーションが作れるかも。
毛糸
これはニンフもどきのフライを作る時に使っていました。緑色の少し太めのモノを使えば、イモムシのようなフライを作ることもできます。筆者は軽めのジグヘッドを用いて巻いていたことも。
こんな物でもイワナを釣り上げた経験があるうえ、簡単に作れるので量産して管理釣り場のフライとしても活躍することもあります。管理釣り場で練習する際、フライロストを避けるためにたくさん量産していたのは良い思い出です。
100均で揃えられる
今紹介した材料たちは、釣具屋に行かずとも全て100金で揃えることが可能です。フライを作ってみたい人にとって始めやすい材料だと思います。筆者もこれでたくさんフライを巻いてその後に専用マテリアルを使い始めたので、タイイング入門にとってこれほど好条件な材料はないはず。
フライができたら、竿と糸があればもう釣りができます。最初は延べ竿でやってみて、慣れたらフライフィッシングを始めてみるのがいいかも。自分で作って釣れた時の喜びを是非とも堪能してほしいです。
<泉陽登/TSURINEWSライター>