【秦野市】秦野商工会議所がスキマバイトサービス「タイミー」と連携、市内の働き手確保へ
地元事業者で構成する秦野商工会議所は9月25日、スキマバイトサービスを手がける(株)タイミー(東京都)と連携協定を結んだ。タイミーが県内の商工会議所と協定を締結するのは横須賀、三浦、鎌倉に次いで4例目。秦野商工会議所は、会員事業者の人手不足を解消することで地域経済の活性化へつなげていきたい考えだ。
近年、利用者が急増しているタイミー。インターネット上のサイトを通じ、事業者は任せたい仕事や「働いてほしい時間」を掲載し、アルバイトを探している人の「働きたい時間」とマッチング。働き手に対しては、時間や場所に制約されない自由な働き方を提供する。同社によると、2025年7月時点での全国の利用者数は、サービス導入事業者が20万社、ワーカー数は1190万人にのぼる。
秦野商工会議所とタイミーの連携では、会議所会員事業者のさまざまな業種における働き手をタイミー上で募集し、事業者がサービスを活用するにあたってのサポートを実施。会議所に加入する中小企業・会員事業者約2300社の人手不足解消を後押しする。また、地域内でのタイミー活用によって多様な働き方を推進していく。
9月25日に商工会議所で開かれた連携協定締結式には、会議所の石井時明会頭、タイミーの地方創生グループの葛西伸也マネージャーらが出席。石井会頭は市内の人材不足に触れつつ、「今回の連携は会員事業者にプラスになると判断した。欲しい時に、欲しいだけの労働力をタイミーで確保できると思う」と期待を口にした。タイミーの葛西マネージャーも「主婦やシニア層、学生の方々が空いた時間に働くのにタイミーを活用してもらえれば」と話した。商工会議所では、今回の連携によって多様な職種への就労機会を提供し、長期的な雇用にもつなげていきたいとしている。
10月23日(木)午後3時〜4時30分には、両者による「人材確保対策セミナー」を秦野商工会議所内で開催。参加対象は会議所の会員企業。(問)【電話】0463・81・1355