歴史ある商店街にある「ふつうの幸せ」を味わえるお店(旭川市)
北海道旭川市では屈指の歴史ある場所『銀座通り商店街』。明治時代からある商店街で、当時は“市民の台所”と、うたわれたほど。
画像:北海道Likers
今でも『銀ビル』や市民に愛され続けている『三番館』が並び商店街を支えています。そして旭川ラーメンで有名な『蜂屋』の本店もこの商店街にあります。
歩行者天国となっている『銀座仲見通り』は、鳥居型の街灯があり七福神を祭っており、老舗の甘味処や八百屋、鮮魚店、酒屋などの小売店が並び商店街に色を添えています。
とてもレトロな雰囲気の銀座通りを筆者はとても気に入っていて、よくカメラ片手に散歩しています。
歴史ある商店街の一角に佇む“ふつうの幸せ”
その歴史ある商店街の一角で静かに佇む一軒の飲食店がある。
『けいなのおばんざいramo』。若き女性店主、けいなさんが一人で切盛りする飲食店だ。
コンセプトは“身体がよろこぶ、毎日食べたい「ふつうの幸せ」”。看護師の経験を持つ、けいなさんらしさが出ています。
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『生姜焼き定食』(1,100円)。主菜、副菜が2品、ご飯、お味噌汁の“一汁三菜”。
旭川市西神楽産の“ななつぼし”を毎日精米してガスで炊いているご飯。食材は商店街で仕入れた国産の品を使い地産地消にこだわった定食です。
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生姜の風味に豚肉の旨味と脂身の甘み、口の中で幸せを噛みしめる。「美味しい……」と言葉が自然に出る。
身体が喜ぶとは、まさしくこの事ですね。
看護師をしていたのに、どうして飲食店を?
けいなさんが看護師として働きつつ、たくさんの患者さまとの出会いとふれあいで“心身ともに健やかに生きる”とはどう言う事なのか?を考えつつ治療やケアの中でも「ごはんを食べること」とは生きるための栄養摂取でもあり心を豊かにしてくれると実感。
そして導き出した答えは“ごはん×心の休憩”心身ともに元気チャージできる場所を作りたい。その気持ちから「大衆に向けてではなく「貴方のためのごはん屋cafe」をやりたい」と言う気持ちが芽生えたそうです。
そこから、看護師をやりながら『健康食コーディネーター』の資格取得、様々な飲食店で実践と経験を勉強しながらの生活を経て開業準備が進みました。
トントン拍子で進んだ開店。
飲食店に対して様々な事をイメージしているさなか、たまたま知り合った方がcafeをやっていると聞き、さっそく訪問。そのお店は内装もメニューの内容も、けいなさんが目指している店舗でした。
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小上がりがあり、テーブル席にカウンター。元お寿司屋さんと言う事もあり和洋折衷な仕上がりの店内。けいなさんのイメージはドンドンと広がっていった。
そんな折、cafeの店主さんが、事情で九州へ行く事となり空いた店舗を譲ってもらえる事に! けいなさんにとっては、願ったり叶ったりのお話。そんなこんなでトントン拍子に開店への話が進みました。
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そして開店してから1年半が経ち、店内は安心感であふれた空間に仕上がりました。小上がり席では、子連れの家族もゆっくりとくつろいでいる様子。カウンター席やテーブル席では、まるで自宅にいるようにのんびりと過ごす年配の方もいて、いつも幅広い年齢層のお客さんで賑わっています。
店内には手書きのメニューなど、いたる所に、けいなさんらしさが見られます。
食事メニューは人気の定食の他にも、2種類のオリジナルスパイスカレーに、手作りの米粉を使ったおやつや、身体に良い『べにふうき茶』や『杜仲茶』など、コーヒーにもこだわっている様子。
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そして何よりも、このお店のウリは、けいなさんご自身。ゆるふわな空気感がとても魅力的。
なんでも、小さな男の子から結婚の予約が入ってるのだとか。壁にはラブレターが貼ってありました。(笑)
詳細情報
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けいなのおばんざいramo
住所:北海道旭川市4条通15丁目823-8
電話:080-6084-7266
営業時間:11:00-20:00(L.O.19:00)
定休日:日曜日
北海道Likersライターのひとこと
一言で言うなら、とても癒やされます。仕事で疲れた心がとても休まる、そんなお店。
メニューには、なんとビールがあって、ゆるく昼飲みをする事も出来ます。一品料理などもあるので、癒やされに行ってみませんか?
ちなみに店名の『ramo』はスペイン語で枝・花束。“この場所が貴方の心の止まり木になってくれますように”と言う意味だそうです。
お店の隅々まで、けいなさんの優しさであふれています。
取材・写真・文/も~ちゃ
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