【くわしすぎる園芸店員が教える観葉植物】「エバーフレッシュ」が夜になると葉を閉じる理由
「モンステラは賢くていい子!」「フィカスは手のかからないイケメン!」といったユニークな視点で植物の育て方や個性をわかりやすく伝えるのは、インスタグラムで大人気の園芸店員、くりとさん。書籍『知りたかったがつまってる! 世界一たのしい観葉植物教室』(KADOKAWA)は「なぜ、このお手入れが必要なの?」「この植物には、どんな性格があるの?」といった、これまで誰も教えてくれなかったような植物たちの奥深い世界を、初心者の方でもスッと頭に入るように解説しています。この本を読めば、観葉植物がもっと身近に、そして愛おしい存在になるはずです。日々の暮らしに緑を取り入れ、植物たちと心豊かな時間を過ごしてみませんか?
※本記事はくりとによる書籍『知りたかったがつまってる! 世界一たのしい観葉植物教室』から一部抜粋・編集しました。
窓から入る光をすべて捧げたいほど美しい!夜になると葉を閉じる「エバーフレッシュ」
科名:マメ科
別名:アカサヤネムノキ
原産地:熱帯アジア、中南米
水やり:多め
冬越し温度:最低8℃以上
好む明るさ:日なた
病害虫:アブラムシ、カイガラムシ
MEMO:思っている倍はデカくなります。伸びてきたら剪定を考えましょう。
オジギソウと間違えやすいエバーフレッシュ。その見た目通り、オジギソウと同じマメ科の植物です。夜に葉を閉じるので、人と同じく夜眠るように見える姿から、ネムノキとも総称されます。実際には、赤いさやがつく様子からアカサヤネムノキと呼ぶのが正しいので、混同しないようにしましょう。
わざわざエネルギーを使って夜に葉を閉じるのには理由があります。エバーフレッシュは葉が多いので、体内の水分の消費がとても早いんです。そのため、光合成ができない夜は、水分の損失を防ぐために葉を閉じます。たまに昼間でも葉を閉じるときがありますが、これは光合成している場合ではないくらい水が足りていない、という合図。すぐに水をあげましょう。
冬に葉を落とすので寒さに弱いイメージですが、実は葉を落としてでも冬を乗り越えようとするタフな植物です。
枯れた葉? いいえ、新芽です
この黒い塊みたいなやつが新芽。決して枯れているわけではありません。冬の落葉ですが、水やりを減らしすぎないようにすれば、比較的防げるはずです。
光が弱いところからだんだん閉じる
葉を閉じるとこんなにスリムに。葉を閉じているのは、水分が逃げないようにしているときです。また、全部の葉を一斉に閉じるのではなく、光が弱まったところから段階的に閉じていきます。
赤ちゃんもスヤスヤおやすみ
赤ちゃんエバーフレッシュだって、大人と同じようにしっかり寝ています。