日本ハムの2025「年男」は現ドラコンビに注目 昨季大活躍の水谷瞬にブレイク候補筆頭の吉田賢吾
水谷瞬、激動の1年から北の大地2年目は定着へ
2025年に「年男」を迎えるのは、2001年生まれの24歳、1989年生まれの36歳となる選手たちだ。2025年の干支は「巳」。巳年生まれの年男たちを球団ごとに紹介していく。今回は新庄剛志体制4年目で2016年以来のリーグ優勝を目指す日本ハムの選手を取り上げる(支配下選手のみ)。
日本ハムでは2001年生まれの水谷瞬、宮崎一樹、吉田賢吾と期待の野手3人が「年男」。2023年の現役ドラフトで加入した水谷は昨季、大きな飛躍を遂げた。ソフトバンク時代は5年間で一度も一軍出場がなかったが、4月9日に初昇格すると、11日の古巣・ホークス戦でプロ初出場初スタメン。第2打席で適時打を放ちプロ初安打、初打点を記録した。
交流戦に入るとその勢いはさらに加速する。プロ初本塁打を放つなど15試合連続安打をマークし、歴代最高となる打率.438を記録してMVPに輝いた。最終成績は97試合に出場し、打率.287、9本塁打、39打点をマーク。球宴にもプラスワン投票で選出されるなど、まさしく大ブレイクの1年となった。
今季はその活躍を足がかりに不動の地位獲得を目指す大事な年となる。チームの外野陣は松本剛、万波中正の2人が絶対的レギュラーとして君臨。残り1枠を昨季18盗塁の五十幡亮汰らと争う形となる。走攻守すべての面でレベルアップを図り、さらなる高みを狙う。
“ソフトバンク印”の吉田賢吾もブレイクなるか
その水谷に続いてこのオフに現役ドラフトでソフトバンクから加入した吉田も年男。プロ2年目の昨季は、本職の捕手と一塁に甲斐拓也、山川穂高という不動のレギュラーがいたため、一軍では出場機会に恵まれず。10試合に出場して打率.192、0本塁打、2打点と不完全燃焼に終わった。
だが、二軍のウエスタン・リーグでは79試合に出場し、2年連続の打率3割超となる打率.303、3本塁打、33打点の好成績を残していた。ソフトバンクからの現役ドラフト組は水谷だけでなく、阪神の大竹耕太郎も2年連続で2桁勝利を挙げており、2年連続で“大当たり”。吉田もその2人に続きブレイクなるか注目だ。
大卒2年目を迎える宮崎も年男。ルーキーイヤーの昨季は5月31日のDeNA戦でプロ初出場し、第1打席にプロ初安打を放ったが、1年目は4試合の出場のみだった。日本ハム外野陣は同い年の水谷ら若手がひしめく激戦区。持ち得るポテンシャルは高いだけに、一軍で通用する武器を身に着け、存在感を示したいところだ。
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記事:SPAIA編集部