「幸福度が高い人」が実践している寝る前の“3つの習慣”
寝る前に嫌なことを思い出して、心がザワザワしやすい人はいませんか? 毎日を心地よく過ごすためには、寝る前の習慣を少し見直してみると、変化を感じられるようになるかもしれません。心理学や脳科学に詳しいマインドトレーナー田中よしこさんに「幸福度が高い人が実践する“寝る前の習慣”」を教えていただきました。
教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん
株式会社コレット代表取締役。心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。『モヤモヤしない考え方』(ワニブックス)より新刊発売。
幸福度が高い人が実践している寝る前の「3つの習慣」
仕事に家事、たくさんの出来事に追われ、気づけばあっという間に夜になってクタクタ……。「明日はもっと頑張ろう」と思いながらも、なんだか心がザワザワして寝つきが悪かったり、朝になってもスッキリしなかったりすることはありませんか?
その一方で、いつも笑顔で穏やかに過ごし、「毎日楽しそうだな」と感じる人があなたの周りにいませんか? 実は、幸福度が高い人たちには、共通の「寝る前の習慣」があります。それは特別なことではなく、ほんの数分の工夫だけで実現できるものばかり。取り入れることで眠りの質が変わり、翌朝の気分までガラッと変わるのです。
今回は、あなたの心を穏やかに満たし、明日を最高の一日にするための、寝る前の魔法の習慣を3つお届けします。
1.今日の「感謝」と「できたこと」を3つずつ見つける
「今日〇〇できなかった」「明日〇〇やらなくちゃ!」そう思いながら、一日を終えていませんか?
幸福度が高い人は、寝る前に「今日あった良いこと」に意識を向ける習慣を持っています。例えば、「職場の同僚が手伝ってくれて助かった」「洗濯物がカラッと乾いてくれた」「子どもが笑顔で『ただいま』と言ってくれた」「苦手な書類作成をなんとか終わらせられた」など、どんな小さなことでも大丈夫です。「感謝できること」と「自分ができたこと」を、それぞれ3つずつ心の中で思い浮かべてみましょう。もし、紙に書き出せるなら、もっと効果的です。
この習慣には、あなたの脳をポジティブなモードに切り替えてくれる力があります。一日の終わりに、周りの恵みや自分の頑張りに気づくことで、自己肯定感が高まり、心が満たされていくのを感じられるはず。温かい気持ちで眠りにつくことができるように、ぜひ取り入れてみてくださいね。
2.スマホを置いて「デジタルデトックスタイム」を作る
寝る直前までスマホを触り、SNSを見たりニュースをチェックしたりしていませんか?
ついつい見てしまう気持ちはよく分かりますが、スマホやパソコンのブルーライトは、睡眠を促すホルモン「メラトニン」の分泌を妨げてしまいます。また、SNSでの情報や誰かのキラキラした投稿は、知らず知らずのうちに心を刺激し、不安や焦りを生んでしまうことも。
幸福度が高い人は、寝る1時間前にはスマホやPCの電源を切り、デジタルな情報から離れる時間を作ることを習慣にしています。この時間で、本を読んだり、軽いストレッチをしたり、静かな音楽を聴くなどして、心と体をゆっくりと休ませるのがおすすめです。今日の嫌な出来事を思い出して頭の中でぐるぐると考えるよりも、心が落ち着くことに時間を使いましょう。
3.心と体をゆるめる「優しい呼吸」を意識する
一日の終わり、あなたの体は緊張していませんか? 肩が凝っていたり、歯を食いしばっていたり。心も、慌ただしさでぎゅっと縮こまっているかもしれません。
幸福度が高い人は、寝る前に「心と体をゆるめる呼吸」を取り入れています。ベッドに横になったら、目を閉じて、自分の呼吸に意識を向けてみましょう。鼻から息をゆっくり吸い込み、お腹が膨らむのを感じてみてください。そして、口からゆっくり息を吐き出し、体全体の緊張が抜けていくのをイメージします。
これを数回繰り返すだけで、心が穏やかになり、体もリラックスしていきます。まるで、硬くなっていた心をふわふわの毛布で包んであげるような感覚になれると思います。この深い呼吸は自律神経を整え、心地よい眠りへと誘ってくれる魔法です。
自分を労わる時間を大切に
いかがでしたか? 「幸福度が高い人」が実践している寝る前の習慣は、どれも特別なことではありません。日々の小さな習慣が心を穏やかにし、自分を労わる大切な時間になります。忙しい毎日だからこそ、寝る前の数分間を自分のために使い、人生を豊かにするひとときに変えてみてくださいね。
shukana/webライター