衆院選神奈川1区2区 前職が議席守る 松本氏は及ばず
衆議院議員総選挙の投開票が10月27日に行われた。前職、元職、新人計5人が出馬した神奈川1区(中区・磯子区・金沢区)は、立憲民主党の前職・篠原豪氏(49)が小選挙区を制して4度目の当選を果たした。2区(西区・南区・港南区)では、自民党の前職・菅義偉氏(75)が次点候補に大差をつけて10回目の当選を決めた。
篠原氏は9万1809票を獲得し、2021年の前回選挙に続き元職の自由民主党・松本純氏(74)に競り勝った。
午前0時20分頃の当確の報を受け事務所に姿を見せた。篠原氏は「ありがたい結果を皆さまに生んでいただいた。明日からまた心機一転、国の未来のためにしっかり働いていきたい」と語った。
松本氏のもとには首相経験者の菅義偉氏や麻生太郎氏らが応援に駆け付けたが、及ばなかった。今後については「これまでの経験と人脈を生かし、地域の皆さまに寄り添い力を尽くす」と言及するに留めた。
2区は菅氏に対し、立憲、共産、れいわ、参政の新人4人が挑んだ。
27日、投票終了の午後8時すぎにNHKが全国で最初に菅氏の当選確実を報じると、選挙事務所に集まった約50人の支援者から歓声が上がった。菅氏は党副総裁として東京の党本部にいるため事務所には顔を見せず、代わりに妻の真理子さんが「厳しい選挙の中、当選できたのも皆さまのおかげです」とあいさつした。
菅氏が選挙期間中に2区内で活動したのは公示日の15日と最終日の26日の2日間だけ。前回選挙から約2万6千票落したものの、自民逆風の中、安定した地力を見せた。