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「新しいクラシック!」を目指すBudo。2025年6月ついにラフマニノフ第2番全曲をパシフィックフィルハーモニア東京と共演!

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Budo

“新しいクラシックを求めて”敢行したビルボード公演を成功のうちに終え、ますます注目が高まるピアニストBudo。ついにYouTubeチャンネルも12万人のフォロワー数を突破。驚きを呼び起こした『Budo Classic Winter Wonderland2024』のレポートは近日お届けするとして、今回は、その公演でも発表を仄めかしてきた最重要プロジェクトの発表を、本日12月4日(水)20時に公開されたYouTubeチャンネルの内容を踏まえてご紹介したい。

6年前の12月4日は、Budoが一度音楽を諦めてカナダへ渡ったのち、改めて音楽をするために日本に帰国した日である。1年前の12月4日には、初めてのサントリーホールでの公演を劇的に発表し、見事ソールドアウトにして初の全国ツアーに乗り出したわけだったが、今日の発表では、次のステップについて語っている。ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」全曲をパシフィックフィルハーモニア東京と、サントリーホールで共演することを万感の思いを込めて発表したのだ。

パシフィックフィルハーモニア東京は、1990年に東京で9番目のオーケストラとして東京ニューシティ管弦楽団の名前で設立された。伝統と革新を取り入れ、常に新しいスタイルを生みだしながらクラシック音楽の本質を探求、時代の先駆けとなる演奏に挑戦することを掲げている。まさに「新しいクラシック」を探す旅を続けるBudoの夢のパートナーと言えるのではないだろうか。

パシフィックフィルハーモニア東京

この発表にあたってBudoは、11月29日のパシフィックフィルハーモニア東京のオペラシティコンサートホールでの定期公演(指揮=デリック・イノウエ、ヴァイオリン=木嶋真優)を取材することを許されて、リハーサルから本番までをしっかりと体感し、さらに撮影までも行った。リハーサルと本番の間には、6月の本番でも一緒に演奏することになるオーケストラの主要メンバー3人にインタビューを試みた。

ウクライナ人のパーカッション担当ビルコーヴァ・イリーナさん、ヴィオラの鈴木慧悟さん、ヴァイオリンの菅谷史さん、各々にラフマニノフの第2番での担当楽器の聴き所などを引き出しつつも、Budoにとっては未知の指揮者=マエストロ園田隆一郎氏のキャラクターに探りを入れようとするところがお茶目である。3人ともに、「優しくて一緒に音楽づくりをしてくれるマエストロ」という、共通の証言が得られたところでBudoは一気に安心した。

園田隆一郎マエストロは、ボローニャ歌劇場、トリエステ歌劇場などを指揮し、国際的な活動を展開する気鋭の指揮者。オペラ、シンフォニーの両分野で活躍する指揮者の一人である。2006年、シエナのキジアーナ夏季音楽週間『トスカ』を指揮してデビュー。翌年、藤原歌劇団『ラ・ボエーム』を指揮して日本デビューを果たす。同年夏にはペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティヴァル『ランスへの旅』の他、フィレンツェのトスカーナ管弦楽団との演奏会、カターニアのベッリーニ大劇場管弦楽団の演奏会を指揮した。その後国内外のオペラへの出演、オーケストラとの出演を重ねている。藤沢市民オペラ芸術監督。2022年4月よりパシフィックフィルハーモニア東京の指揮者である。イタリアの歌劇場での豊富な経験が、本番での瞬発力をもつタイプの方のようで、そのあたりもBudoとの化学反応が楽しみだ。

オーケストラの面々も個性豊かである。9年前に日本語を学び始めて、すっかり日本語が堪能で囲碁まで楽しむというイリーナさんの親日家ぶりに驚くと同時に、ピアニストとしてラフマニノフの協奏曲第1番を弾いた過去があることまで判明してさらにビックリ! 「ラフマニノフは重々しくどっしりと」とピアニストの先輩としてのアドバイスもBudoにしてくれた。そして、なんとヴィオラの鈴木さんは桐朋の後輩で、菅谷さんは先輩であることも判明して、さらにリラックス。ますますオーケストラとの共演が楽しみになるBudoであった。オーケストラのメンバーは全体に若く、Budoも10月定期と11月定期と2か月連続で演奏を聴いて、「情熱的」だと感じていた印象を裏付けられる、団員たちとの会話となった。

昨年初めて見たBudoのコンサートのレポート以来、これほどまでにクラシックのピアノ音楽を楽しく魅せて聴かせ続けてくれる演奏家が今までいただろうか? その印象は今回の発表動画でも裏切らない。熱すぎる「クラシック愛」に溢れたBudoの動画編集は、インタビューしたパシフィックフィルハーモニア東京の団員たちのハートも鷲掴みにしたはずだ。そんなオケの面々とマエストロ園田とどんなラフマニノフの協奏曲第2番を聴かせてくれるのか? 2025年6月16日(月)のサントリーホールが待ちきれない。

文=神山薫

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