スケートを習いたい! フィギュアスケートってお金がかかる?
●12月25日は「スケートの日」
北海道・函館に滞在していたイギリスの探検家トーマス・ライト・ブラキストン氏が、1861年(文久元年)12月25日に日本で初めてスケートをしたとの記録があることにちなんで、日本スケート場協会が「スケートの日」に制定しました。
ちなみに、これよりも先の1792年(寛政4年)にロシア使節・ラクスマン一行が根室で結氷した根室湾内で滑ったとの記録もあり、これを日本初のスケートとする説も。
真意のほどは置いておいて、スケートの日の前後には、各地のスケート場の入場料が安くなるサービスもあるようなので、子どもと一緒に遊びに行ってみては?
フィギュアスケートの費用ってどのくらい?
日本選手たちの活躍の影響あってか、子どもたちのフィギュアスケート人口が増えているようです。オリンピックで華やかな衣装を着て華麗に滑る姿に憧れるのも無理はありません。「スケートを習いたい!」そう、子どもにおねだりされるものの、気になるのは費用の問題。スケートはお金がかかると言われてますが…。
口コミサイト『ウィメンズパーク』で実際にスケートを習わせている(習わせていた)ママに、その実情を聞いてみました。
「幼稚園児向けのゆる~いスクールで、お月謝は週1で月7,000円。それでもマイシューズを買うので約2万円のスケート靴がすでに3足目。同じころに習い始めたお友だちは本格的なクラブに入って、週4で月に10万円!」
「娘がフィギュアをやっていました。フィギュアの前段階、スケート教室の時は貸し靴で週1回で月謝6,000円。ここまでは、普通の習い事レベルしたが、次のフィギュアのクラスになると、早朝や夜にリンク貸切レッスンとコーチの指導料。ゆるめにやっても月5万円くらい、本格的なら15万くらいかかりました。靴も上達するたびに買い替えで1足8~15万くらい」
「うちもゆる~くフィギュアスケート習ってました。ゆるいクラブでもリンクの営業時間外に活動するので夜8時~や朝5時~の集合だった。習い始めなら月謝数千円の入門グループレッスンクラスがありますが、級をとる、大会に出る、となれば個人レッスンも必須になってきて、お金が続かず辞めました」
低学年までゆる~く楽しく通う程度なら月1万円以下で費用的にもバレエなどの習い事とさほど大差はないようです。
ですが、なまじ上手くなって、その上を目指すとなると、本格的なスケート靴にレッスン回数増、リンク使用料。さらには検定料や協議会のお金もかかって、かなり費用が掛かるのは否めないようです。
それでも、本人がやりたいと言うならやらせてあげたいと思うのが親心。
「まずは体験教室に行くべきです。スケートはすぐに浅田真央ちゃんみたいに滑れるわけでもないし、こけると痛いし、冷たいしなので『やっぱりやらない』になりました。正直言えば、そうなるだろうということを見越しての体験でした。今ではスケートは冬に家族で数回滑りに行くことで本人も満足しています」
子どものやる気と可能性を摘まないためにも、実際にスクールを体験するのはいいことですよね。そこで諦めるか、やる気になるかは賭けですが…。
「もし、やる気になったら、費用のことはその時に考えることにしました。家計的に続けられなかったら、それはその子の運命だし。オリンピックを目指せるくらいだったら、親もなんとかがんばるし」
費用のことはさておき、まずは動いてみるのがいいかもしれませんね。もしかしたら、金メダルを手にすることができるかもしれませんよ。
(文・井上裕紀子)
■文中のコメントはすべて、『ウィメンズパーク』(2022年1月末まで)の投稿からの抜粋です。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。