終戦の日に宇佐市の戦争遺跡にて「第20回 平和のともしび」が行われます
2024年8月15日(木)終戦記念日、宇佐市にある戦争遺跡・城井一号掩体壕(じょういいちごうえんたいごう)にて、戦争で犠牲になった方を追悼し、戦争遺跡の保存や戦争の歴史を語り継ぐことを目的とした式典「第20回 平和のともしび」が開催されます。
【開催日】 2024年8月15日(木) ※小雨決行/雨天中止
【式典開催時間】 19:30~20:30
【式典概要】
宇佐海軍航空隊神風特別攻撃隊「八幡護皇隊」隊員として出撃戦死された154名の若者たちをはじめ、空襲等で亡くなられた多くの尊い生命を悼むとともに、竹明かりの送り火をたき弔います。
献花や約1000個の灯篭で平和を祈念します。
【灯篭の点灯時間】 21:00頃まで
【場所】 宇佐市城井 城井一号掩体壕
【お問い合せ】 社会教育課文化財係 電話 0978-27-8199
また現在、宇佐市民図書館では、戦争の記憶を繋ぐ企画展を開催しています。
8月18日(日)までとなっていますのでこちらも併せてご観覧ください。
企画展「戦争の記憶をつなぐ-神雷部隊と宇佐-」
桜花を運用する神雷部隊と宇佐との関わりについて、資料や写真を展示する企画展を開催しています。
【期間】8月18日(日)まで ※図書館の休館日を除く
【時間】10:00〜18:00 ※日曜は17:00まで)
【展示内容】
桜花・神雷部隊に関する資料、隊員の遺書や遺品、桜花の部品を展示します。
また今回の企画展では、山田恵太郎一飛曹が家族に宛てたハガキ、今年4月にハワイから寄贈された故ゲイリー・マイヤーズ氏の所蔵絵画が初公開となります。
【展示概要】
太平洋戦争末期、日本海軍が生み出した特攻兵器「桜花」。
1.2tの爆弾に翼をつけたその小さな機体は、「人間爆弾」ともいわれ、一度出撃すれば二度と生還することができない極限の兵器であった。
1945年2月、桜花を運用する第721海軍航空隊(通称:神雷部隊)が宇佐の地に配備された。
3月18日、神雷部隊初となる出撃の準備中に米軍の襲撃に巻き込まれ桜花の出撃は不可能。
そして、終戦まで宇佐から桜花が出撃することはなかった。
【主な展示資料】
◆ 桜花風防ガラス・照準器・胴体の一部
◆ 神雷部隊司令 岡村基春大佐揮毫
◆ 神雷部隊桜花隊員 中根久喜中尉 遺書・遺品箱
◆ 神雷部隊桜花隊員 山田恵太郎一飛曹はがき
◆ 三木忠直「桜花概要」(個人蔵、写真)
【場所】宇佐市民図書館2階 渡綱記念ギャラリー
【お問い合せ】
宇佐市教育委員会社会教育課 平和ミュージアム建設準備室
電話 0978-27-8200
1939年10月1日に宇佐海軍航空隊が開隊し、航空母艦から発着する艦上機の搭乗員を養成するため、多くの航空隊員が訓練を行っていた宇佐市。
現在でも市内に遺る軍用機を格納した掩体壕や、機銃掃射の痕が残る落下傘整備所などの戦争遺構は、私たちに「平和の大切さや命の尊さ」について考える機会を与えてくれます。
みなさんも「平和のともしび」が開催されるこの機会に合わせ、戦争と平和について今一度知り、考える時間を持ってみてはいかがでしょうか。