県高校総体特集 テニス女子 注目校紹介③ 杵築 好調3年生がチームを引っ張る 【大分県】
大分開催となるテニスの全国高校総体(インターハイ)。地元出場枠が設けられ、団体は2位まで、個人シングルスは4位、同ダブルスは2位までの選手、ペアが出場できる。25日から始まった県高校総体の女子では、福徳学院が個人シングルス、ダブルスで全国高校総体の出場枠を全て獲得した。団体戦でも優勝が濃厚だが、残り1枠を掛けた戦いは混戦となりそう。今回は2位争いに加わりそうな注目校を紹介する。
昨年10月の県高校新人大会は厳しい戦いを強いられた杵築。団体戦では部員5人にマネージャーを加えた総力戦で臨み、何とか県高校総体の第3シードを勝ち取った。原山道永監督は「(第2代表決定戦で対戦した)舞鶴とは層の厚さが違ったが、粘り強さを見せた。県高校総体につながる試合になった」と振り返る。
4月に1年生が加わり、県高校総体では選手のみで団体戦に出場できる。キャプテンの井上結心(3年)は「福徳は抜けているが、その他は横一線。苦手意識はないし、チャンスはある。対戦相手との力関係や相性などの組み合わせを生かし、確実にポイントを取れるところで勝てばいい」と冷静に分析する。
県高校総体の個人シングルスでは深田麻友(3年)と鴨田百合(同)がベスト16まで進む健闘を見せた。深田は伸びのある多彩なショットを決め、鴨田は粘り強さを武器にラリー戦に持ち込む得意の形が随所に見られた。ポイントゲッターとなる2人が好調を維持し、井上を加えた3年生トリオがチームを引っ張る。
団体戦では「ダブルスがポイントとなる。相手との駆け引きとなるが、誰と誰を組ませるか当日のコンディションなどで見極めたい」と原山監督。実力伯仲の2位争いはし烈だ。プレッシャーのかかる大一番を前に「3年生には記憶に残る試合をしてほしい」とエールを送った。
(柚野真也)