住民税非課税世帯に3万円支給 藤井氏「何の目的のためにやってんのかっていうことですよね」
11月14日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏と寺島尚正アナウンサーが、政府の物価高対策に関するニュースについて意見を交わした。
藤井氏「(給付金)3万円の根拠がないんですよ、こんなもの」
政府・与党は、月内に取りまとめる総合経済対策に盛り込む住民税非課税世帯への給付金について、1世帯あたり3万円を支給する方向で調整に入った。10月末で終了した電気・ガス料金の負担軽減策は来年1~3月に再実施することを検討している。
寺島アナ「住民税非課税世帯に3万円という案ですけれども、調整に入ったということですが、藤井さんはこれはどう受け止めますか?」
藤井氏「これは何の目的のためにやってんのかっていうことですよね。『かわいそうだから配る』っていっても、そしたらなんで3万円やねん、と。なんで300万円ちゃうねん、と。『いや、お金ないから』って、お金ある範囲だけで配るっていう仕事か?お前のやる仕事は。支持率上がるっていうことしか考えてないのか?ってことになりますからね。財務省はそれで怒っているんですよ」
寺島アナ「あっ、財務省も怒っているんですか?これ」
藤井氏「こんなのやったって無駄やないか、と」
寺島アナ「そうか、効果がね?」
藤井氏「効果がない。たとえば30万円を一律に配るのを何ヶ月かやったら、日本はデフレ脱却して、それから税収が上がっていく、成長率が上がっていくというのがあるから30万円を4回配らせてくれ、とかだったらまだわかりますけど、『とりあえず3万円』みたいな……」
寺島アナ「3万円の根拠は?」
藤井氏「ないんですよ、こんなもの」
寺島アナ「3万円だったら少ないとも言われず、という感じなんですかね」