「民間ならあり得ない」、「何のために…」 御殿場市が別人に課税 2年前にも同じ市民にミス
■同姓同名の納税者から固定資産税引き落とし 本人が気付いてミス発覚
静岡県御殿場市は、同姓同名の別人から今年度の固定資産税を引き落とすミスを起こしたと明らかにした。2年前にも同じ納税者に全く同じミスをしているという。市民からは「民間ならあり得ない」、「何のためにマイナンバーカードがあるのか」といった厳しい意見が出ています。
御殿場市によると、今年度の固定資産税を課税した際、納税者1人の口座振替情報の設定を誤り、同姓同名の別人の口座から引き落とした。原因は「職員の入力設定後のチェック体制が十分ではなかったため」としている。
二重で固定資産税が引き落とされたことに気付いた本人から市に連絡が入ってミスが発覚した。驚くことに、市は同じ納税者に対して2年前にも今回と同様、同姓同名の別人の口座から固定資産税を引き落としていたという。
■市民は“お役所仕事”批判 「相変わらずであきれる」
市は「今後、確認作業の見直しを図り、総点検を実施して再発防止に努めます」とコメントしている。ただ、“お役所仕事”を批判する市民は多い。時代の変化についていけていない現状に次のような意見が挙がっている。
「民間企業ならあり得ないミス。納税者が毎年変わるわけでもない固定資産税の口座振替を毎年登録する作業自体も非効率。チェック体制を強化するのではなくシステムを整えれば人をかけずにミスを防げる」
「マイナンバーカードを使えば同姓同名のミスは起きないはず。何のために市民につくらせたのか。相変わらず公務員というミスであきれる」
「同じやり方をしている限り、チェック体制を強化しても同じミスが起きる。真剣に反省しているとは思えない」
市は誤って固定資産税を引き落とした納税者に謝罪して返金手続きを行い、本来の納税者には納税を依頼したという。ミスをしない人間はいない。ただ、防げるミスはある。民間企業では当たり前のシステムや働き方を取り入れれば、作業効率化や人件費の削減の効果もある。
(SHIZUOKA Life編集部)