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伊賀ブランド 純米大吟醸酒「しまがはら元頭」 幸福願い春を呼ぶ

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純米大吟醸「しまがはら元頭」

 純米大吟醸「しまがはら元頭(えとー)」は、三重県伊賀市島ヶ原の山々から湧き出る良質な清水で育った酒米「神の穂」で作られた地酒だ。

 2021年から地元のまちづくり協議会が、遊休農地の5000平方メートルで酒米を栽培。JA経由で同市上之庄の酒蔵「大田酒造」に買い取ってもらい、醸造が始まった。

 23年までの3年間は、市の地域応援助成金を活用し、本格的な酒米づくりと宣伝活動に取り組み、耕作面積も徐々に拡大。また、ボランティア団体「島ヶ原風おこし協議会」を一般社団法人に改変し、酒類販売の免許を取得した。

 「元頭」の名は、地区で1300年間続く祭事「修正会」において、練り込みの大餅飾りを献上する頭屋衆が発する掛け声「えとー」に由来する。

 伊賀ブランドに認定されたのは「火入れ」と「生酒」の2種類で、1本720ミリリットル入りの火入れ酒は2200円(税込み)、期間限定の生酒は2400円(同)。注文は、風おこし協議会に電話か、ふるさと納税でも入手できる。辛口で、すっきりした味わいのため、女性にも人気があるという。ふるさと納税の返礼品は「火入れセット」の他に、「はさめず醤油こいいろ」とのセットもある。

 風おこし協議会代表の島井不二雄さん(78)は「正月堂の修正会の頭屋衆(練り込み)が減少していることから頭屋の再興を呼び掛け、協議会としても4組の頭屋を立ち上げるなど、伝統行事に参画している。『幸福を願い春を呼ぶ』思いが込められた縁起の良い元頭をご賞味ください」と話している。

 問合わせは風おこし協議会(070・8447・2556)まで。

2024年12月7日付881号16面から

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